和田義正、瘡原亘(笠原亘)

mabuya2008-05-14

  • Yoshi Wada - The Appointed Cloud" [EM Records,EM1076CD/OMEGAPOINT,OP-0005) ※原寸大フルカラースコア(29x90cm)付のspecial edition。ところがこの縮小写真は通常盤にも収められていた。
  • Wataru Kasahara - Hadess (CDR,Erinyes Records)
  • Wataru Kasahara - Blues,あるいは落ちていた声 (CDR,Erinyes Records)
  • Wataru Kasahara - 日本住血吸蟲 環形UFO from 残留思念 (CDR,Erinyes Records)

以上、Omegapointより。《笠原亘は和ノイズ系としては異端な存在で、現代美術や暗黒舞踏の連中とつながりを持ち、最近ではMB/小城仁史とのコラボ作品や、レトルト曼陀羅名義でのライヴを行う。本作は自身のレーベルからのもの。"Hadess"は03-07年までに制作したエレクトロニクス作品で、素材自体は音響的ながら、それらは奇形的に重なり地を這う。"Blues. ..."はラジカセを使ってオーバーダブで作られた作品。さらに地下世界の様相を呈している。最後のうめきボイスの自閉状態はかなり危ない。"日本住血吸蟲"は90年代初頭に3人で行っていた即興演奏のバンドでの録音。3作の中では狂気のエネルギーは外に向かっている。ジャケのドローイングとともに、どれも非常に病んだ内容。》(Omegapointの解説より)
《小城仁志のレーベルOctpiaよりMaurizio Bianchiを含む3名にて制作されたアンビエント系ノイズ作[The Epidemic Symphony No. 9]への参加やDolor Del EstamagoよりCD-Rもリリースしている東京の音作家、瘡原亘氏による自身のErinyes Recordからの音源。/「Hadess」は2003年より取り組んでいるというエレクトロニクス作をまとめた5トラック。まるで洞窟内部にて演奏しているような不気味な定位で、ガラガラとしたジャンク音、水滴、電子音が様々に絡む、とにかく構成が素晴らしい見事な作品。/「Blues…」は彼のライフワークであるという「生き物の業」を音にて表現するシリーズで、80年代のラジカセを用いオーバーダブにて制作されたボイス作品。うめき声や口笛、コラージュ、フニャフニャ系音響が入れ替わり立ち替わり重なる音響詩マニアが好みそうな内容。/彼が参加した90年代に前半に活動していたバンド「日本住血吸蟲」の90年〜95年までの音源を収録した全8トラックの収録。プリペアド・ギター、おもちゃ、ドラム、ターン・テーブルを使用した即興演奏で、硬質音塊がゴリゴリと怒濤の勢いで押し寄せる派手でカッコイイ内容。/尚、本作はライブ会場で手売りしかされていない音源で限定36部。》(Art into Lifeの解説より)
《非常に多様な手法と素材により制作活動を続ける、日本人アーティスト。また、その作品も多くの異なった名前によって発表されてきた。近年、自身のレーベル「Ammorlaga」を通していくつかの作品が発表されたが、いずれも少部数発行のため、活動の全容を知るのは容易ではない。比較的最近のソロのレコーディングは、昨年発表された「The New Blockaders」が企画したコンピレーションLPボックスセット「Viva Negativa!」に「Embudagonn 108」名義で収録されている。自身が率いるバンド「レトルト曼陀羅」のファーストタイトル「SF無脳交響物」が、4月に日本のレーベル「Subjective Spirit Sound」よりリリースされた。》(octpiaでの紹介から)