グルグル祭り@Tokuzo

マニ・ノイマイヤー来日20周年記念のグルグル祭り。さてTokuzoだけでも幾度目の開催になろうか、どこか春の便りを感じさせる恒例のイヴェントだ。そういえば6年前の3月11日の晩も予定どおり行われたのを思い出す。脇をかためるのは吉田達也津山篤河端一の盟友。この3名が4プロジェクトを演ずるJapanese New Music Festival Petitを皮きりに、打楽器二人羽織のManitatsu、Acid Mothers Guru Guruの3セット。赤天では吉田達也による新作楽器「カメリンバ=カメラ+カリンバ」を披露し、Zoffyの新曲は「Rolling Stones On Led Zeppelin with Pierre Henry」(えっ?)といった具合。数々のお約束を真剣に、飄々と取り組む50代男たち。音楽の楽しみ方ってもっと自由なんだと気づかされるばかり。そしてマニ・河端・津山のAMGGは60分に届くセッション。今宵も「Electric Junk」の再演こそあったけれど、昔の名前で…とは無縁の、スポンテニアスで、壮絶かつ容赦ない相互作用の連続。だってマニさん、昭和15年生まれ。でも当方にとってマニさんとはロック史のひとコマではなく、あくまでもTokuzoのステージで汗を撒き散らす存在なのだ。最良のかたちでマニさんに出会えた気がする。(Tokuzoマンスリー5月号「live review」)