Tomoyuki Aoki Harutaka Mochizuki @Namba Bears

この日、タイバンに当方の見知らぬデュオが立った。テルミンを2台、一人は若き女性だが、もう一方はええ年格好のおっさんがギターもかかえる。当方、関西アンダーグラウンドに精通しておらず、ただ集客の具合から(失礼)さほどレジェンドでもない人だと推定したが、それにしてもロック風に着飾った風体がどこか勘違いしているようにみえる。それはそうとして。さて演奏は2台のテルミンエレキギターが乗っかるのだが、そのギターの力のなさが気になった。下手ならば、New Orderのように、それなりの味をだせばよいのに、またそのキャリアーなりの、自身の音楽に対して内包しているものをみせてくれるとよいのに、本人が何かに似せて、演っているところが、無自覚にみえた。こんな空しい音楽がBearsに出るのはめずらしいのではないか。帰宅後に、このミュージシャンは某公立大学の教授であることが判明、しかもその独断的で虚栄につつまれた言動がふだんより苦々しく目立っていただけに、納得。あたかもブラインド・テストに合格した感じであった。平岡正明のいう「言文行一致体」を思い出した。