アメリカン・フォーク・リヴァイヴァルとその源流@Tokuzo

mabuya2008-05-15

15分遅れで到着、受付で御代を払わないTokuzoは初めて=レココンも初めて。ずうずうしくS席へ。まずは豆腐と梅干のパスタで腹ごしらえ。舞台には大きな座敷机を囲むように出演者があぐら座り、小川真一、いとうたかお、森田裕、そしててらしま。皿回しスタイルかと思ったら中心となるのはappleノートブックに保存された音源と映像。とくればスマートに制御されていくのかというとそうではなく、わざわざビデオ再生のためモニターを切り替えたり細かなCD盤面のデータを拾ったりでマニファクチュアルな感覚が残されていました。さて内容は小川節炸裂なのかな。世界を語るというのは知識を語るわけでも偉人伝でもなくて、個々の人物から浮かび上がらせていくに尽きるわけで。通説と個人談が激しく交錯していくわけですが、重要な地図とはアメリカ⇔ヨーロッパではなくてね、どうしても名古屋⇔豊橋⇔浜松だったりして。当方の頭の中ではそちらの地図のほうが全面展開されていました。このレココンでいちばん印象的だったアーティストはPeter Paul & Maryです。全く省みたことがありませんでしたが、まるでLambert,Ross & HendricksはたまたPizzicato Fiveみたいにhipだったこと。終演後、小川さんに「あしたPPMのレコード買いにラビットフット行きますよ」と声をかけたくらいです。
でも当方にとってはつまるところ今宵のイヴェントは「小川真一@Tokuzo」に尽きるのでした。直接お会いしたのは(あくまでも当方にとってですけど)二十数年ぶりだと思います。その小川さんの口からSlim Gaillardという言葉が肉声で聴くことができて、大滝詠一風に言えば自分の四半世紀が一周した、必然的に円環が完成した、と申せましょうか。てなわけでお酒が進みました。ちゃんと設けられたオーダータイムに素直に従ったため、ウコン酎×数杯、ボトルで頼んでおけばよかったと呑み過ぎて、終演後の「(真夏の夜の夢)ラビットフットBBS」プチオフ会では酩酊していました。失礼いたしましたがよい心地でした。てっきり紛失したとおもっていた自転車の鍵をTokuzoスタッフから手渡しされたことも手伝い、至福の時。結局、近鉄の終電で帰路に着きました。ほか個人のモノローグとして、
★Walk Right Inを自分が聴いたのはず〜と後、70年代にリバイバルヒットしたときではなかったか。誰だったっけ(Dr.Hookのようですが)★Bob Dylanその人ではなく彼の曲を初めて耳にしたのは、東海地方の民放夕方の天気予報のバックで流れていた「風に吹かれて」のはず。ヴィブラフォンのメロディが美しかった。これ東海テレビでしたかそれとも名古屋テレビでしたか。