那覇へ

職場に連休をもらう。駅構内で「下山事件」(森達也新潮文庫)を求め、バスで津エアポートラインへ、更にセントレアへ。空港内のSONYショップでビデオテープを求める。ANAのスキップサービスで搭乗する。人員減らし対策以外の何ものでもないがおもしろい。この便を2ヶ月前に予約する際、すぐに満席となったので不思議に思っていたが理由が判明、修学旅行生が大半を占めていたのだ。離陸する際、機内後方が大騒ぎとなった他にはいたって静か、マナー不足は大人のほう。機内で文庫本を読み進める。取材の途中でもめた経緯のほうに興味を持つ。お互いに言い分はあるだろうが、作品への取り込み方が秀逸。那覇空港内でトーフチャンプルを食べる。ゆいレール那覇市内へ。いつもながら市街地を見下ろす視点を提供してくれる、S席の観光スポット。今回は市内のカプセルホテルに泊まる。老朽化した、格安のホテル。チェックイン後、バスで沖縄都ホテルへ。予定より早めに着いてしまう。フロント前の待合いソファには白ネクタイの男性ら。ヤマトからの客だとわかる。今回の来沖は音楽上の師・T***さんの結婚披露宴へ出席させていただく目的で。百名以上の招待客、そして入退場などBGMはすべて友人のジャズ・オーケストラによるという、豪華なライヴであった。当方は記録係に徹した。新郎新婦席と、ライヴの舞台が会場の両極なので小走りに往復した。二次会で入眠。夜明けにホテルに帰りしばし入眠。万一のため復路は午後の便にしておいたのだが、予定より一本早い便に乗ろうと空港へ。ところが早割では可能であったこのサービスが旅割では不可能なのであった。憮然と、コザへ立ち寄るのには時間はなく、間が空いていた。昼前、あらためて二次会会場におじゃまし、そばを食べた。帰りも修学旅行生の便。空港内書店で「同時代も歴史である 一九七九年問題」(坪内祐三、文春新書)求む。同著者による「一九七二―「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」」がよかったので求めたがいまひとつ。予定より遅れて到着、それで高速船もちょうど一時間余分に待たねばならず、沖縄からの帰還にまる一日かかった。