河端一ギターソロ@スミス記念堂〜豊橋へはしご

お昼前に出発、10月と同様、草津線経由の津→名古屋の切符を求める。彦根駅到着が14時前と早かったのでゆっくりと徒歩にてスミス記念堂へ向かう。途中、いちご大福やら、ひこにゃんドラ焼きをおみやげとして求む。2000円。スミス記念堂には昨晩からの合流組もいて、過去最高人数か。PAは前後左右に端整に配列される(後方は斜め上方へ向けられていた)。「スミスで会いましょう」シリーズの最終回は最初に戻ってギターソロ。とはいえ、初回以降、ここ半年ほど幾度か試みられてきた、ピックを使わないギターソロの集大成。Iancu Dumitrescu張りの、《存在のざわめき》(cf.埴谷雄高)と称したい音。Acid Mothers Festivalの縁で急遽参加となったOHPiaによる演出は嫌が上でもラストであることに思いを馳せることになる。いつぞやの秋葉原と同様、天使が舞い降りる。これは《東西の様式が渾然一体となった》当堂にてもっとも映える演出と思えた。90分を超えるギターソロを堪能、どこかで記されていたが、回を追うたびに「今回が最高」と言わせしめる出来ばえであった。スミス記念堂を舞台とする河端一の、ひとくぎりである。(miniDV60分テープのLPモードでぎりぎり収まったわけだが、94,5分録画できるところが最後のアナログ感覚と思える。当方のサラウンド録画もこれにて作業収めか)。彦根が割と近かったことにも感謝せねばならない。もしも彦根が別の地方だったら。東京こそ年に一度は観ているが、たとえば高知へは未だにお伺いしていないなど、根性なしであったかもしれない。だが昨晩もみかけた白人青年Clintonは河端一ほかJapanese Undergroundのために一ヶ月以上滞在するというではないか、あっぱれなことである。

  • Kawabata Makoto - 9: Guitar Solo (CDR)

本日は欲張ってライヴのハシゴ。彦根駅から米原駅へ。関東方面にて新幹線に人が接触する事故があったようでダイヤが乱れていたが、ひかりにて名古屋へ、さらに豊橋へは新幹線名古屋往復切符(土休日用)にのりかえる。この区間のみ私鉄と競合するため格安となる。豊橋市街地へ出向くのは久々のこと。幼少時、祖父の入院でまだ移転する前の豊橋市民病院へ見舞いに通ったころ、高校三年の夏、河合塾へ通った頃のこと(西武デパートの書店には芥川賞受賞作品「九月の空」が平積みされていた)。それと帰省の折しばしば立ち寄ったRabbitfoot Records。House Of Crazyはすぐにみつかった。開演し客として一番乗り、すでに三上さんが佇んでいた。Up-Tightのライヴはかなり久々。しかもLucreziaでない演奏を観るのは数年ぶり。しかも、これほどの彩度の高い照明で観るのも初めて。定番のナンバーばかりだが、最後に尾形さんベース弦を切ってしまう。45分ほど。三上寛は昨年のソンコマージュとのタイバン以来。ギターを硬めの音にして、主にPSF時代の曲がほとんどだが、やんやの拍手となるのは「夢は夜ひらく」。意外にもMCが多い。東北新幹線開通にあたり観光大使であるとか、還暦を迎えた話。照明のせいもあろうが(そうでなくても、だが)三上寛の額から汗が流れ出る。しかし演奏中は決してぬぐおうとはしない。ラストに似つかわしい「大感情」にて退場、しかしライヴの恒例かできばえとは関係なく拍手が鳴り止まず。最後にもう一曲、ほとんど90分近い演奏だった。下りの新幹線こそダイヤが乱れが気になっていたのだが、無事に乗車できた。