Mason Jones+河端一@難波Bears

夕方より出発。1500円。開演に幾分遅れて到着。トップのLovely Snoopy Love。すぐにニューウェイヴ風、だと結論付けてしまう。がギターの音づくり、さらにヴォーカルの音色が秀逸。楽器の持ち替え=椅子取りゲームMusical Chairもよし(MaquiladoraやJugz参照)。Sarry。お初であることを告白せねばならない。先入観よりも、あるいは舞台前方に丸く並べられたキャンドル?よりも音じたいハッタリなく、声の間さえ心地よい。三番手の来日組Jennie Richie&Numb Erone、事務テーブルに横並びの男女がノイズに取り組む。匿名性の音楽。おそらく時間調整もあってわずか15分。Mason Jones+河端一。来日したMasonは幾度か目にしているが、河端とのライヴは当方初めて。Masonも直前のノイズ組と同様、事務テーブルに機材を並べ、自らは椅子に座ってストラトを寝かせて臨む。河端のほうから弓、十手、お初であろう、平たい皿のような「りん」によるドローン、引っかき、反響と次々と繰り出し全く飽きさせない。Masonのほうがそれらの音との融和をはかるように音を重ねる。既に20年の付き合いというが、十八番(おはこ)に陥ることなく新たな作品を披露する力量をみせられる。少数の幸運な聴き手を前に一時間弱のライヴであった。今宵、近年当方がお伺いしたBearsではZoffyワンマンよりも観客は少なかった。たしかに人気沸騰で来日したわけではない。しかし見逃せない組み合わせ(しかもBearsオンリー)だからお伺いしたのだが、共通する意思の輩は少なかった。こういう場合、対バンによる動員が図られることになるのだが、Sarryもラブリースヌーピーラブも出演頻度が多く集客の谷間だろうか。つまり、今宵Bearsはサロンの機能は少ない、音勝負の爽やかな場であったということだ。

  • Makoto Kawabata - The Return Of The Ring (CDR,Reverb Worship)