TEASI、松倉如子+渡辺勝@KDJapon

名古屋にて夕方より単独行動へ。まずは名古屋地下街を探索。マイミクのBMさんに刺激を受けて、今更ながらミッドランドスクエア建立に伴う地下街の変貌を調査=歩くだけのことですが。途中通りかかった「文化堂」サンロード店がセール中であることが判明、美空ひばりの紙ジャケなど求めるのを我慢し、わずか一枚購入。この文化堂とはかつて「舶来レコード文化堂」の名前であった。更に納屋橋近くにも店があったのは姉妹店か、名古屋での本家タワーレコードだった。80年代前半、例えばトーキング・ヘッズ、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー、リントン・クウェジ・ジョンソンなど買い求めた覚えあり、ただMangoレーベルのアメリカ盤はとても薄くてペコペコして(何g?)ありがた味が少なかった。・・・が今回は納屋橋まで出向かず、代わりにバナナレコード名駅店近くの地上へ出るはずの道筋を探すが…当然、消滅していた。笹島交差点あたりのひなびた食堂街は残存していたのでその一軒で食事。バナナレコード名駅店は久々、こうしてゆっくりとレコードをばらばらやることじだい久々。今宵のライヴに引きずられたわけではないがバルバラの日本盤を2枚。

KDJaponへ。「Teasi presents 個個Vol.1」前売2500+500。「Teasi」を「テアシ」と読むとは知らなかった。てっきり「ティージ」か「ティーズ」か何かのラテン読みと思ってた。かつて穂高亜希子さんのドキュメントCDRを円盤で求めた際、同シリーズで売切だったのがTeasiで聴くに及ばなかった。きっかけはゑでぃまぁこんとの接近か。「きらきらしずむ」とか「なつのぜんぶ」とか。今宵もゑでぃまぁこんへ参加しているスティールギター元山ツトムが参加しており、何やら兄弟バンドのような趣。約一時間、微音といってもときおり唄が入るから何曲かの集まりであるがアンビエント風。当方、スタンプラリーをこなした後の体調も相伴ってうとうと、アンコールで聴くことができたウタモノのほうがすんなり受け止められた。Teasiの使用したDsやBsアンプなどセットを残したまま松倉如子と渡辺勝が始まる。一曲目「君と空と道と僕と」から松倉さんの唄がぐいっと迫ってきて、渡辺勝のレパートリーを唄い始めたばかりの頃の唄い方から離陸し始めている。「sings 渡辺勝」を昨年リリースしなかったことは正解ではなかったか。渡辺勝のほうはといえば、既に幾度も幾千度も唄ってきただろう「あなたの船」をじっくりとアラン・ロマックスも採取したくなるだろういぶし銀の出来で。渡辺勝+松倉如子の音を記録するようになったのは、河端一と同様、どれもが異なる、ということ。異なるといっても、ディランが何の曲かわからないほどアレンジを変えるように異なるとは無縁で、一回性ということ。ふだん壁に向かって張り付いているハポン名物ピアノは今回、フロア側に向けてあるために、直かの音がよく響く。たまたま自分の座った位置もピアノに近すぎたこともあるけれども、いや客層がTeasiに合わせて若かったのでピアノのそばで小さくなっていたのだけれど。今宵驚きの選曲、ファーストアルバムの冒頭「好きなことだけを」が現在の歌唱で甦った。「窓の外は」に続く、松倉さんによるすぐれた発掘。なお二人のユニット名は「おまつとまさる氏」(英語ではOmatsu & Dr.Masaru)に決定し、年末に正式なアルバムが完成するという。物販にていくつか。

  • なまえがない(namaeganai) - s/t (季刊棚レコード)※300枚限定、といってもフィルム包装の上に貼ったシールにナンバリングだからCDの入り口だけカッターで開けるやり方をしないと番号を失ってしまう。
  • わすれろ草 - Baby Works (CDR)
  • とんでけ花 - 宇日葉(CDR)