ACID MOTHERS大合戦2010@秋葉原Goodman

平日午後より上京。しかし時間通りに仕事は終わらず予約した新幹線を変更せねばならない。こういうときエクスプレス予約はたしかに便利。なんとか開場時間の間際に到着できそうなことが確定し、新幹線車内にてゆっくりと缶ビールとたらばかまぼこ。至福の時間。なぜに焦っていたのかといえば開場前からBGMとして生演奏が予告されていたから。3300円。いつものステージが数十cmm前方に伸びていてドラムは4セット並び済み。はたして6時開場直後にはまだだったが6時半を過ぎて津山さんだけがステージに上がり、トラッド色の強いインストを奏でる。これを撮るために急いで左翼へ移動。「これはBGMや」「みんな歓談したりしてくれ」「こっち見るなってゆうとるやろ」とサティではないけれどもフロアに向かってどんなに主張しても津山さんの貴重なソロ・ワークに違いない。ただ津山さんがディレイを使う動作はおかしさがこみ上げてくる。ステージにメンバーの数が増えてMelting Cosmic Blues Bandから。当初、河端さんがエレクトロニクスに引っ込んで津山さん主導のロック・バンドというイメージだった。しかし、ちょうど末期Overhang Partyにスズキジュンゾがギターとして加入したときと同様、スズキジュンゾをボーカルに迎えたことから一気にいかがわしさは増強され、河端さんの電子音+東さんのハーブを加えて晴れてAMTの冠が似つかわしい。ロリー・ギャラガー?ほか、津山篤弾きまくりはサイケ奉行に任せるわけではない。Cosmic Inferno!ピカチュウが左端のDrに座ってしまう、全然見えない……無理して右翼への移動を目指すが、場内はいつの間にか満員御礼、ふだんの定位置である右トイレ前こそぎゅう詰めの事態となっており慌てて元の舞台左袖に戻る。Cosmic Infernoは昨年5月の大阪以来。途中、「きょうは特別にAcid Mothers Gongも披露します」とのアナウンスに、大きなドヨメキに加えてネタのフライングを主張する脱力笑いが交錯する。然様、Daevid Allenならぬ津山篤の登場である。Gilliたるピカチュウとの絡み、更にAcid Mothers SWRのジャケに登場するお嬢さん(チカちゃん)も乱入。Dsもこの時点で4セット。今宵、観ていてもっとも楽しめるコーナーだった。続いてのAcid Mothers SWRのみがオーソドックスな位置づけに30分未満。果たして手狭なステージでずっこけるスペースがあるのかと心配をヨソにずっこける。さてトリのMelting Paraiso U.F.O.。アコースティックな音から始まるセットは当方には聞きなれたいつものAMT…ではなく、どこか異国のバンドを聞いているように、新鮮な響き、コクが感じられた。終演後しばし歓談後、帰路に。とはいえムーンライトながら富士・はやぶさも亡きいま臨時急行能登にて北陸経由で。

1. Bababurg / Acid Mothers Temple & Melting Cosmic Blues Band with Umezu Kazutoki
2. Space Disco / Acid Mothers Temple & The Cosmic Inferno with Yamazaki Maso
3. Untitled / Acid Mothers Temple SWR
4. Comentary Orbital Drive - Circular System 7777777 (AKBB mix) / Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.