河端一 電子音ソロ@スミス記念堂

河端2デイズ2日目。朝の散歩と洒落込んで神戸高速鉄道に乗車、車窓から閉鎖された秘境駅の跡などを眺める短い旅を済ます。JR神戸駅より一路彦根へ。駅よりタクシーにてスミス記念堂へ。既に河端&東両名は到着しておりセッティングを終えかけていた。急いで音出しを試し録音してレヴェルを設定させてもらったのは、前回Inuiでは録音レベルが低すぎたゆえ。 今月は演者の位置が祭壇から再びフロアに降り、演者を囲んで機材が並べられている。氏の過去のライヴでおなじみであるKorgMoogシンセサイザーに新発売KorgのMonotronを2台、テープエコー、さらに当方知識持ち合わせないけれども年代モノのロシア製?発信機?運搬だけを考慮すれば必然的に関西〜東海あたりを限定とせざるを得ない機材の分量。ただレアであるから、という理由できょうの演奏を評価するわけではないが、舞台設定として目が惹かれてしまう。さて堂内でBGMで流れていたダライラママントラにかぶさるように演奏は始まる。エレクトロニクスと分類されようが、音色の探求という点ではドローン。本番前には正面を向いていたPAが斜め上方に変更されていた。本シリーズの共通アドバイス「好きな位置で聴こう」を実践したいがほどほどの満席のためせいぜいしゃがんだり突っ立ってみたい中腰になったり、それだけでも音の感触は変化する。パーフォーマンスとしてはどうか。ニューウェイヴ以降、最近youtubeで発見したRobert Rental & the Normalのように、ライヴとして身振り。ギターやドラムスとは異なる、エレクトリニクスの身ぶりを楽しませてくれるセッティング。できれば機材周辺をウロウロとしながらビデオ撮影したかったのだが記録の目的があくまでもサラウンドということで固定カメラ。演奏途中、東さんが外の回廊から木戸を順に、静かに閉めていく。閉鎖空間としたほうがたしかに音の反射が増す。河端一のソロを体験するのが毎月当然となってしまったわが身がこの上なく贅沢である。ところで開演前、そして終演後にも流れていたダライ・ラママントラはcopy right free ということであったがどうも音源の出所は怪しげというのもまたふさわしいか。