Adios Dios, Zeni Geva @Namba Bears

2000円。ステージ上には、フロア中央に侵食してくるよう手前にDsセットが据えられている。河端一の新ユニット、Adios Diosの初ライヴである。あらかじめユニット名をつけるところに意気込みとコンセプトの明瞭さを感じる。たとえばCosmic InfernoなどそもそもMothers Of Invasionに端を発し紆余曲折と発展生成の末にたどり着いた経過があるのに比べて(と思われるが)といったところに過ぎないのだが。Bassの森田聖、遅れてきた当方にはex. Reformではなくあくまでもex. Mothers Of Invasionであり、そのMothers Of InvasionはHaizaraのメンバーが上京してしまって休止状態か。Dsの岡野太もまたex. Subvert Blazeというよりex.西日本か。トリオから産み出されるのは紛れもないロックの最上の上澄みであり、病み上がりが心配された河端一のロック・レジェンドに連なるような、胸のすく演奏。そこらへんのスリーピースと何かが決定的にちがう。で、これは後日に記しているわけだが、某ブログによれば「You Fool No One」の一節が織り込まれた、と。言われてみて、そういえば、というよりもそうだったっけ、後で気がつく何やら、としか言えない自分が情けない。アルバム「Burn」など当方がリアルタイムで最初に出会ったDeep Purpleであるはずなのに。まだパンク〜ニューウェイヴ以前の話なのに。しっかりと聴いてこなかったことがバレバレである。そういえば、息子が映画「Terminator」を観て以来、Linkin Parkのアルバム(のコピー)を目覚ましにして数ヶ月経つが、そこまで聞けばどの曲も詳細に記憶に残るだろうが。Zeni Gevaはお初。田端さんのdistortされたギターがともすれば単調なノリに効果的に絡んでいく。「渡辺貞夫」(SONY)における高柳のように。名張泊まり。

  • Zeni Geva - Alive And Rising
  • えろちか(CDS)※ほかに買うものがなかったのでフライヤー3枚付きのものを。