POURING HIGH WATER / a qui avec Gabriel @K.D.Japon

仕事を終えて名古屋へ。開演時間ちょうどに始まることはなかろうと踏んでいても気持ちは端折って、小雨の中を急いでK.D.Japonへ駆け込めば間に合った。2000+1drink。トップは渓Kei、床に敷いた座布団で胡坐をかいて、フラメンコのように5本全指使いのアルペジオは胡散臭い。と記したもののエスニックでもエキゾティックでもなく、抽象度は高くて安易な思い入れは排除されている。津山篤、ディレイを3台使用、タイトルは間違いなく「ディレイがあったらなんでもできる」。ギターのみならず、和声、北方系のような踊り、おまけにトイレ通いまで。ワン・テーマで、ステージをゴージャズなパッケージにしてしまうところが凄い。津山さんの場合、ディレイがなくてもなんでもできるわけだが……。これ以降がツアー組。a qui avec Gabriel とはどんなユニットなのか、はたして年末帝都にて面識のあった、女性その方である。純然たるアコーディオン・ソロ。年末からバンドネオン・マイブームが続いていたが、目の前に迫るアコーディオンは大きい。女性には重すぎるのでは、など心配無用で、そこから奏でられたのは早春のような爽やかな音の囀りだった。マイクが設置されていたがボーカルは後半わずか、そのコンビネーションさえ絶妙と受け止めた。しかし傍からの観察者に拠れば、当方は最前列にて、でれでれと演者を見入っていたようであった。POURING HIGH WATER with 東洋之(Synth)によるドローン。お初ゆえトリオのユニットのように受け止める。アコースティック・ハーディ・ガーディはこれまで河端さんの同楽器しか体験がなく、しかも音を拾うのに苦慮されていたようにもみえた。しかしTomoさんによって拾われた音を聴き、この楽器の強烈さを初めて味わえた感だ。なおみみのことではないけれども、後半、ジュンゾさんのvocalがoff気味だったのが惜しかった。

  • POURING HIGH WATER - Bring Me The Head Of Peg Legged Antonio (plunk's plan,CDR)
  • V.A. - Jesus Is A Dying Bed Maker-plunk's plan Psychedelic Sampler (plunk's plan,CDR)