自由次元、The Graves Brothers Deluxe@Club Rock’n’Roll

人生初のクラブ・ロックンロール。2000/2500。早く着き過ぎたので近くを歩めば出演者&名古屋オルガナイザー東さんらの集まりに遭遇、そこにて腹ごしらえ。2番目のバンドはボンゴなど4人編成ながらファンキー路線。カッティングを刻むGuitarがもっと活躍してもよいのに、更にボンゴもドラムスも叩き過ぎないところが味わいあり好感がもてた。自由次元。e-gtをゲストに入れ4人編成。圧巻はラスト、When the music's over...。歌もさることながら(失礼)たとえばボトルを回転させながら放り投げて受け取るアクションとか、ジャンピングとか。
トリのThe Graves Brothers Deluxe。明日Tokuzoで幕開けとなるMahikariのメンバー2名が加わることからぜひ一見せねば、というこころで。Vocal&BassのStoo Odomが中央、奥まってMarco Villalobos (Drums)、この2名がMahikariのメンバーでもあり。左にSaxとEl-GuitarのWilly the Mailman、あと右に女性のKeyboards。Mahikariのスタジオ・レコーディングを予備知識に望んだがこれが全く予想外の面白さだった。ジャパニーズサイケとの接点は如何に?といえそうな、ローファイでガレージ風だが、お高くとまっているところがなく、どちらかといえば野暮ったい。その理由はMarcoが怪しげなスペイン語を多用するせいもあるのだが、アメリカ南部というより明らかにメキシコ寄りのスパイスがかかっていて、かといってルーツ・ミュージックを辿るような生真面目ではなく、音に現れてしまうという感じ。唐突なサックスソロや手持ちの手軽な発信器などニューウェイヴ風でほんと楽しい。決して大御所でもなく(これは訂正、活動暦は長くヨーロッパでは知名度もありと)、Mahikariの副産物で可能となったツアーだと思うけれど、Mahikariだけで済まさないプログラムはうなずけるし、本来の?取り組みを観ておいてよかったと思う(Mahikariを観た後で書いてます)。極東のライヴハウスで背伸びせずにライヴする様子は爽やかで、もしかしたら世界どこにもいる、ほんとの音楽馬鹿、かもしれない。物販がなかったのも或る意味すごい。(訂正、物販がないわけない。この日がGBDのツアー最終日ですべて売り切れたとのこと!そういえば翌日からMahikariツアーが始まるのに既にメンバーがMahikariさえ売り切ってしまったと耳にした覚えが)。MCの日本語も最小限でいい加減なのもふさわしく(メッチャサイコー!Ah! Sorry, Here isnt in Kansai ! など)。そういえばフライヤーにあったプロフィールを読むだけではちょっと引いてしまっていて、実際にライヴに接し無理矢理に納得させられるところもあったけれど、プロフィールを凌駕するというのは良いことだな!という音楽だった。