成田護の音楽作品

  • 成田護 - 深紅の雨乞い (Dawn Shaman Music)

成田護という舞踏家=音楽家はまずSubjective Spirit Soundのシリーズでレトルト曼陀羅に続いてリリースされたCDRでソロ作に出会った。ここでは様々な楽器をコラージュし、時に土俗的な混沌さえ表していて、なるほどレトルト曼陀羅に関係しているのもうなずけた。ライヴは関東でしか観られないと思いきやわずか数年前に幾度も中京地区で行われていた。桑山清晴さんの主宰するLethe. voice festivalに参加していた。同氏の主宰するレーベルからCDRが出版されていたことに後で気づいた。がそれ以前にPale Discから出版されていた作品では打楽器にせよ弦楽器にせよミニマムな表現でアルバム一枚が踏襲されていて、聴きやすかった。そして当方にとって3枚目のソロ作が上梓されていたことをG-Modernの最新号で知ったのだ。この内容は驚きのピアノ・ソロ。しかも深いリバーヴに包まれて、まるでイーノのアンビエントのように輪郭をあいまいにした美しい音像だった(レビューを読むとエフェクタというよりダンパーべダルを踏みっぱなしであるとか)。直送。自作のドローイングを貼ったスリーヴ付き(『羊水橋…』でもオリジナルフォトを付録に挿入するなど凝ったつくり。

  • 成田 護 - 羊水橋のオオガラス [The raven on the water bridge] (Subjective Spirit Sound)
  • narita mamoru - music for butoh dance improvisation (Pale-disc)