O-Jazz、Mothers Of Invasion、Zoffy@Helluva Lounge

職場近くの駅より鶴橋〜大阪〜計5回乗り換えて元町着。少々時間があるので赤天の餃子をアルコールなしで急いで腹ごしらえ。ヘルバ・ラウンジへ。1800+500。今宵はジャズロックナイト。と命名すればそのように受け取れなくもありませんが実態は簡単ではありません。のっけ、御じゃず(津山篤+小野良子)。大阪より西で行われたのは初めてでしょうか。御じゃずがジャズの歴史物語を演奏してもだまされてはいけません。当方が思うに御じゃずは津山さんのより無意識なところが音楽として現れる、奇跡の時間。ギターを弾いて歌いながらヘッドでキーボードを弾くとか、アコギのボディを裏返して引くとか(Slim Gaillardのジャイヴ感覚!)。一方、「Frank Zappaの音楽の意志相伝はMothers Of Invasion」とめずらしく河端さんの決意表明から始まります。そういえば今宵はお二人とも註釈・講義が多かったのがめずらしかったです、いや親切だとも言い切れませんが。御じゃずと同様、中央に坂口光央 (kb)が据えられ、真後ろに松元隆 (dr)が鎮座しますので演奏中に坂口さんは慣れない姿勢で後ろを振り返ります。その両脇の左に桐村仁(gt)、右に河端一。さて今年冬のデビューライヴ時の編成に加え、河端さんをして"legendary"と言わせしめた森田聖bsが参加です。おなじみのお客さんから伺ったところでは歌謡曲のレコーディングに加わったこともある方といいます。間延びしないアタック音が機関銃のようにパルス的に放出され、DsとKbの浮遊感にマッチします。幾度もブレイクを挟んでペースも次々と変化していきますから単純なダンスミュージックとは申せません。しかし頭クラクラです。トリがZoffy。さしづめZoffy大回顧展、と申せましょうか、very very famous songsばかり再演されました。とはいえ個人的にはGet Backで河端さんが某氏を演じるにあたり9月のライヴ最新版にモデルチェンジされていた(はず)のを見逃しませんでした。かつてHard Rainあたりでいく本もの弦楽器を用意してきたのに比べると、今宵、河端さんはel-g一本で津山さんと組みます(古楽器がないのにもかかわらずRock'n'Rollをリクエストしてしまいましたが無事演奏されました)。Zoffyもまた津山さんの一側面を映し出すユニットです。それにしても今宵、津山さんのノリは振り切れています。アンコールではMilesといいながら、どうやらジェスロ・タルに移行していったようで(河端さんはにこやかと反応されていましたが)ここでエレクトリック・マイルスにこだわらないところが痛快でした。聴き手もまたエネルギーを要する時間でした。難波泊まりです。