松倉如子&渡辺勝@KDJapon

連日のライヴ三昧です。仕事を終えて余裕の名古屋入り、鶴舞入り。いつもの四川料理店で禁断のヱビスビール+蒸し茄子のニンニクソースあえ、鶏唐揚げの四川風辛子なんやら+ご飯。余裕で会場へ。2000円。ドリンクチケットで八重山泡盛で更におかわりしました。渡辺勝のライヴで泡盛とは何か名残があるのでしょう。遠い記憶のようです。さてKDJaponでの松倉如子+渡辺勝は5月に続いて。前回のライヴの感想をブログに記した以上、今宵はなんとしてもお伺いしたかったライヴでした。前回ハポンフェスティバル開催中のため使用できなかった、備え付けの生ピアノの登場でしたから。今宵も音を残させていただくため、ピアノ近くにマイクを置いてみました。ただしこのピアノ、場末のよい味なのですが低音の一音の調律がかなり狂っていて曲によっては弾きにくそうでしたがそれでも渡辺勝は淡々と克服する奏法を通したのがさすがです。5月以降のライヴ曲目はネット上でチェックすることができるので予想はしていたものの、松倉さんの自作曲は減って《松倉如子sings渡辺勝》の趣となってきています。MCで「じゃっ次の曲、渡辺勝さんの《群青の空》」、ここで拍手しようとすると、「を私が歌います」って具合に…。必殺の佳曲《窓の外は》も既に松倉如子のレパートリーとなっており、しばらくはご本人の歌唱では体験できないかもしれません。一期一会。単純に渡辺勝ファンを名乗れば、21世紀初頭に繰り広げられた渡辺勝の演奏スタイル、拍手のタイミングを考慮しない、数曲メドレーの黄金時代がいったん終わってしまっていることに寂しさを感じますが、当方は踏ん張っています。松倉さんの歌唱は進化している過程にあります。すべて自作者のバッキングで歌うことのできるのは稀有の事態であり、修羅場でもあると思います。とはいえ渡辺勝のライヴ活動が活発となったことは喜ばしいことですし、そもそも氏の演奏を一時間半近くも目の前で体験できるのは貴重です。演奏に集中する渡辺勝、とりわけ渡辺勝のピアノ演奏はもはやバッキングとは言えず、創造的な演奏です。私は松倉如子が渡辺勝に侵食しているなどと申しましたが誤りでした。戯れて、精進していく、まか不思議な二人組。どなたかのブログで二人のドキュメントを製作したいと慧眼な記載をみかけましたが必ずしも陳腐なドキュメント手法をとらなくとも二人の演奏をまるごと目撃していくしかないのです。今後、コンスタントなライヴがここKDJaponで行われるとのこと、次回は秋あたりでしょうか。