渓Kei+高岡大祐@cafeシマダ輪店

先日S**くんから仕入れた情報(感謝!)によりcafeシマダ輪店へ自転車で到着。いつ頃からか気になっていた店ですが、いったい何の店なのか入ることもなく車で通り過ぎるばかりでした。ふたつの木製テーブルとカウンター、20人で立ち見がでそうな、ちょうど手ごろなスペース。マスターと(たぶん美しい店員さんも)数年ぶりいや十数年ぶり感動の再会、といっても以前の店に通いつめたわけでもなく、これまで消息を知らなかったことも情けなく、それに店の常連らしき女性客が既にカウンター席を占めていましたから当方は黙ってテーブル席に着きました。渓Keiさんはアコギの手入れを済ませたところでした。一言ごあいさつすれば「よくおみかけますが…こっちの方でしたか」変な客、ということころでしょうか。そう、こんな地方までどうして来られるのか、客なんて俺一人かもしれない(失礼)と心配しましたが、招聘元と思われる若者らが数名歓談していました。以前の店へのリスペクトを込めてダイキリを注文しました…変な客と思われたでしょう。キューバの古い音楽が流れています。さて開演前、夕闇迫る店内へ開けっ放しのドアと窓から国道23号線を行きかう車の音が容赦なく攻め立てます。ここでノンPAの演奏が大丈夫なのか、しかしマスターがエアコンのスイッチを入れて締め切ると結構静かな空間となりました。まずデュオから、というのが新鮮です。高岡大祐というチューバ吹きはお初。とはいえ或る検索でブログを知り、精力的にライヴ活動を重ねていることは知っていました。チューバという楽器の大きさとご本人の体格から暑苦しいイメージを抱いていましたが先入観は裏切られ微かな音量、とはいえ弱音インプロを気取るわけでもない、微風の心地よさ。Keiのアコギにあわせるためではないことは後のソロでも同様でしたから明白です。あの楽器であの微音を出し続けるには相当なエネルギーを使うはず。Keiさんは開演前に「半径2mじゃないと倍音は聞き取れないですよ」などと講釈していましたが…当方はそれで接近しましたが…倍音はともかくも手癖少なめの演奏。後半ソロでは噂の、目隠し耳栓プレイ。気持ちよくて(ダイキリが効いたか)うつらうつらしそうでした。9時30分が終演予定だったようですが不思議な挨拶「この後セッションがありますが一応終わります」。当方、地元に疎く、先ほどのお客がミュージシャンだとは知りませんでした。※この記載は後日行いましたが、高岡さんのブログを確かめるとここでお暇して正解だったようです。このようなことを語る高岡さんは誠実です。