マイケル・ムーア「シッコ」

夕方、自宅から自転車で5分の場所へ向かう。マイケル・ムーアが取り上げたことだけでも医療保険アメリカの極悪な側面のひとつであると受け止めることができる。フランスやイギリスをステロタイプに描写したり(確信犯だろうが)、インタビューに取り上げられた人々をボートに乗せて実力行動に出て行くあたり、やってるやってる、と胡散臭さを感じるところだが、テーマが切実であるだけに嘲笑いが少なくて、観後感は重くも爽やか。9.11.の基金が出ないボランティアにキューバの消防隊が敬意を表する場面は映画として美しい。ほかマイケル・ムーアの親戚も辛らつな人がいると判明したり、カストロの娘が登場したりとか。※この度の上映、実は県医師会などが主催しているのだ! エライ!