課外授業ようこそ先輩〜島尾伸三

写真家、しまおまほの父親というよりは故・島尾敏雄の息子が名瀬の小学校で授業。東京から移り住んだのはちょうど小学1年のときだったという。みんな裸足だったからそれに合わせるのには足の裏が痛かったという。あまりに入れ込んだ世界では時間が止まっていて、小川国夫はいつまでもバイクにまたがった青年のままだし、島尾夫妻もあの記念日のままだ。島尾伸三はいつまでも子どもだ(「日の移ろい」ではあまり帰省しない大学生だが)。数年前、大阪でご本人夫妻のトークに出かけたらちゃんと歳をとっていて眩暈がした。でもその帰り道に私の中では子どもに戻っていた。だからTVで子どもたちを相手に茶目っ気たっぷりに語る島尾伸三は子どものままだった。いい番組だった。