Träd Gräs och Stenar @Helluva Lounge

職場を早退して近鉄特急に。鶴橋から環状線で大阪へむかうと車内アナウンスで駅構内の停電のため云々。電車は動いているのにプラットホームの灯りは全く消えていた。停止したエスカレータを降りて登って乗り換え、3時間以上かかって元町へやってきたご挨拶に、ちんき堂。あっ水曜日定休日、とドアを触ったら開いていた。Blogで紹介されていた「アックス・幻の名盤解放同盟の25年」ポンチャックのCDRと根本敬のミニポスターコピー付き。続いてリズム・キングスに向かうと照明が消えていた。残念、と中華街で食事をした後、後ろ髪を引かれてもう一度店の前を通ると電灯が点いていた!相も変わらず充実の品揃え。店主としばし歓談。「最近どんなの聴いてます?」と訊かれ即答できず。いろいろ勧めていただいたが買い物は控えめですみませんでした。Helluva Loungeには開場直前に到着。前売2000+500円、格安。地下一階にある新しいハコか、Lucreziaよりも狭い。しかし奥まったステージの照明がモダ〜ン、床や側面の壁を通して白光が照らされ、録画にはありがたい。Träd Gräs och Stenarのメンバーの一部は開演前から物販コーナーに佇んでいた。当方が唯一コンタクトをとったことのあるのがThomas Mera Gartz。写真で予習しておいたので彼かなと思ったがお声はかけられないまま開演。
Novacane featuring Nasca Car。若いバンドにテレミン中屋さんが中央で引率いやリード。軽快なインプロ。まだ客足遅く正面から堂々撮影したが邪魔になるので最前列へ移動。LSD March、あまりにも久々。高橋幾郎のDsのアタック音が心臓にくる。道下さんのギミックが冴える。川口さんの徘徊が著しくファインダーを出たり入ったり。
Trad Gras och Stenar。TorbjornのBsの持続音でゆるゆると開始される。今朝飛行機で降り立ったばかりというのに。Thomas(Ds)の首部が不二家の店頭に置かれたペコちゃん人形のように動きづめ、オカズだけ連打される演奏だが拍子は崩れず。そしてBo Anders(Gt)、周囲の展開と関係ないかのようにソロで音を引っ張り続ける。幾度もアンプの調整のためしゃがみながら、もう一人のギタリストJakobのカッティングと無縁なようで執拗に絡みつく音。そしてなんといってもMC。眠いのか(そうではないのだが)思いつくままに途切れなく、ぼそぼそと、時折目覚めたかのように強い口調を交える。終始うれしそうな表情でそれを見ていてうれしくなってしまう。さてそれら渾然となった音はじわじわと高揚感を紡ぐ。後半、河端一が参加しても溶け合っていく。約90分。終演後、しばし居残り、難波泊。翌朝一番電車で帰宅。