森本孝〜あるくみるきくの単行本化

ミニコミ誌「あるくみるきく」を初めて知ったのは稲垣尚友から。なぜ稲垣尚友かといえばNHKアーカイブストカラ列島のことに興味をもったことから。最初同氏が執筆した号のみが集まった。次の契機は鶴見良行か。鶴見良行著作集のうちフィールドワークの巻のみ担当していた森本孝という人が気になりだした。「あるくみるきく」に数多く執筆している。太田出版からなまこコレクションというシリーズが計画されていて、鶴見良行対談集に続いて、同氏の単行本の予告があり楽しみにしていたのだが刊行は滞り、年末、どういうわけか他社から無事に上梓された。同時に求めた「沖家室」のうち同氏の執筆分は単行本に収録されていた。「あるくみるきく」の単行本化として、ならば次は稲垣尚友くらいしか思い浮かばないのだが。ちなみに当方が鶴見良行という人に触れることができたきっかけは次の本、

  • 辺境学ノート鶴見良行、めこん)島に上陸するごとに、幾日も待ちぼうけを喰らい、役人と交渉を重ね、ルピアを値切り…それを繰り返すことが基本のリズムである「旅」にいつでもワープできる書。