京都からハシゴ〜光宙★魔呼斗, Human Shower@彦根epice cafe

自宅でばたばたとしていたら予定していたJR線乗り継ぎに間に合わず、急遽近鉄特急にて京都へ。丹波橋で京阪ダッシュ乗換で出町柳下車。Googleマップもプリントアウトして持参、もう完璧かと思いきや、Googleマップ吹き出しの「A」が指し示す地点に目的の清和テナントハウスなどみあたらず、ただ聖ドミニコ会関連の修道院やら幼稚園が建っている。たまたま宅配業者がやってきてその対応で修道院から出られたシスターに道を尋ねれば、同じ番地の建物は数十軒あるという。京都の事情を全くわかっていない当方。途中、近鉄車内からは粉雪混じりの風景がみられたが、その強い西風は京都でも変わらず、薄着のシスターにこれ以上食い下がるのは失礼このうえないと辞退すれば、宅配業者が代わって答えていただくのには河原町通りに面した、自転車がたくさん止まっているところですよ、と。感謝して通りへ出向けばすぐに目的地は見つかった。会場の「moshi moshi」は、ビル2階の、四畳半が長方形に変形したくらいの小さな店、古本と古雑貨の店。1500円。結局十名を超えて満席に。子連れのカップルが気遣って廊下から観戦したが、厳寒の野外ライヴと同様の冷えではなかったか。さてライヴの前菜としてケーキが振舞われる。歯ごたえもあり手製のよさが表れていたバタークリームケーキは《かつて六曜社さんのメニューにあった幻のケーキ》とのこと。まず本末洋子さん。ガットギターで結局、最後まで目を伏せたまま、30分弱。《ブルートレイン》と《レールスター》の曲も。つづいて、ちんぷんかんぷん。主に最新作「ちんぷんかんぷんのしんぞう」からでは。今宵、ゆうこさんのハイトーンとまさをさんのファルセットによる二重唱がハイライトか。当方が生でちんぷんかんぷんを観るのは2度目、どちらも京都、どちらも小さなお店の中、どちらもノンPAということでどうしても《声》に惹かれてしまう。今回のライヴにお伺いしたくなったきっかけはガンジー石原Tokuzoでまさをさんのファルセット久々に聞いたことに尽きる。まさをさんはドラマーとして経歴が圧倒的に多いが、当方が薀蓄なしに耳をそばだてるのはまさをさんのボーカル技だった。ほのぼの、と感じたことはない。せっかくの来店だったので、既に手元にない(あったとしても実家送りの刑となっている)本を一冊、購入。

さて一路、彦根へ。京阪〜東西線乗換で山科へ。乗り合わせたのは東海道線各駅停車であるが、それでも一時間ほどで到着。彦根10度目にして初めて東口より降りる。ホテルとK's電気のほか再開発が頓挫したらしき?空き地が広がる。遥か聳え立つのは結婚式場とのこと。このあたりには貨物ヤードが存在したというが現在は不明。そんなこんなも調査できず10回を迎えてしまう。近江鉄道を利用してお伺いすることもなかった。エピスカフェ(エビスではなかった)にて「スミスで会いましょう」打ち上げ「クリスマスは彦根で」。3000円。店内吹き抜けの空間にツリーも備えられ、まさにパーティ感覚。ビール、ナシゴレン・プレートを注文するも飲み食いする時間もほどなく、いきなりトリオ編成、「ぴかまこしゃわー」から。サンタ姿のぴかちゅうにくぎづけ。ダブル・ドラムス乱れうちながら吹き抜けの空間だとライヴハウスと異なり、聴きやすい。ヒューマンシャワーでもNaniさんのパフォーマンス、これは期待を裏切らず。今宵、ソロではないユニットの打ち上げも粋な計らいであった。一応、記録も。皆出席プレセントで3名の色紙。二次会の後、憧れの「とばや旅館」へ宿泊、というか朝になって宿泊だったが・・・。本企画を知らされたのは昨年末。そもそもライヴハウスでないハコを舞台に設定する困難さ、そもそもジャパニーズ・サイケを前提としない顧客発掘の困難さ、じっさいの音響面での困難さ…と列挙すればトオリスガリの書き方となってしまうが、ともあれ、当方にすれば、10年分の企画が一年で出会えた!と今年一年の時間感覚にずれが生じた感。皆出席できるロケーションも偶然とはいえ何様かのおぼしめし。