”柳川芳命×山内桂 = ∞”@cafeシマダ輪店

「ライヴにいく」とは当方にとって最低でも一時間半、関西ならば3時間弱かけて出向くことを意味する。ならば自宅から自転車10分で到着できるライヴはどうなのか、ということでcafeシマダ輪店でのライヴ体験は二度目。店先の歩道で直火にて焙煎中だった。2000円で2種類のコーヒー付であるが、コロナビールもオーダー。赤野芝人(Sivad)+石渡岬デュオ。柳川芳命ソロ。山内桂ソロ。山内桂はスミス記念堂での演奏も気になっていたのだが予習できずに臨む。微弱な持続音をモチーフとする自らの方法論を持ち合わせていて、サキソフォン・ソロとりわけインプロヴィゼイションに対する身構えから解放されている。なによりも一度聴いただけで山内さんのサックスに違いない、という柔らかな音を作り出していることは強みだ。休憩後、組合せを変えて岬+山内、柳川+山内だったか。必ずしも総当りではなかったが、タイバンだからといって必ず合同演奏する必要もない。しかし今回は違う。結果として山内桂のアンサンブルに全員を引っぱり込んだ感があったから。そのラスト・アンサンブルが始まる直前、山内さんが皆に待ったをかける。店内の振り子時計が20時半を(一回)打つのを聞き届けてから演ろうという提案だ。沈着冷静。もしも山内さんがKDJaponで演奏するならば、JR列車の通過音を組み込んだアンサンブルを実践するかも(失礼)。本来ならば終電を気にせずに終演後を過ごせたはずだが今宵はお暇。※当日のライヴがyoutubeに載っていました。http://www.youtube.com/watch?v=Ml_2v50xV34

  • 山内桂 - 朝見 (jvtlandt)
  • 山内桂 - Patiruma - Salmo Sax 2(サルモ・フィッシング・アソシエーション)