John Zorn’s Cobra 名古屋作戦今池部隊@Tokuzo

Tokuzo前売券シリーズ第3弾。早く行くよと表明していたが結局いつもの6時半頃着。すでに満席に近い。スタッフの林さんからお一人なら最前列が空いていますと勧められる。ここなら津山さんかぶりつきですよと。たしかにスーパーSS席、しかしこれでは全体をビデオに収めることができない。またしても記録を企んだのだ(許可済)。そこで楽屋入口と注文スタッフ待機場の間で立ち見に決定、トイレに往復するお客はなんとか避けられるだろうと。わざわざステージ前にテーブルを設け大げさな掲示カードとキャップ(帽子)をひとつ置き、特別な形態であることを誇示する。しかもそのルールは守秘義務があって前もって客には説明されないという特権を持つ。胡散臭い。腹ごしらえどころかノンアルコールで開演となる。当方最大の疑問はなぜにJohn Zornか。本人が出演しないのにタイトルをかぶせるとは他には名誉会長くらいしか思い浮かばないではないか。そんなにありがたい音楽形態なのか。私はJohn Zornのよき聞き手ではなかった。オーネットのカバーと氏が在日時のミュージックマガジンでの歌謡曲レビューくらいの知識しかなかった。てなわけでJohn Zorn's Cobraだから前売を買ったわけではなく、津山篤&小野良子出演に端を発していた。で前振りはここまで、進行の詳細はよそのブログを参照されるとして、予想を超えた面白さだった。既にどこかのブログでは津山さん主導だからアカデミックさがなくて良かった、みたいな言い方で、幾分失礼ながらも然り、津山さんの魅力が万人に伝わったライヴではなかったか(この対極として先日のZoffyを念頭においている……)。そして小野良子。これまで彼女評を書こうとすると「やや控えめ」などのフレーズを使わざるをえない場面もあったけれど、今宵全開、エアー歌唱だけでも、もうどうしようもない芸人に成り上がっていた。もうひとつのryochestraを観に来たようなもの。然るにこの仕組みは目新しい。つまり、当方が聴き(観)なれている all music by improvisation でさえルールはある。もしインタープレイに「その世界」とは異質なルールを持ち込むことをイロモノではなく、スポーツのように大真面目なルールを導入するところがすごい。さらにハプニングも前もって想定したルールでもあるようで、Cobraといえどもあたりまえだが個々の演者の力量が出る。DrumsがCobra熟練者というのはなるほど。かなりキーパーソンとなる。結局当方はルールがわかったようなわからんような(AMTの東さんなど即座に見抜いただろうが)。ここでいうルールとはウエスタン・カルチャーそのものだなと片付けたい気もする。とはいえ耳よりも目が離せない、見せる演奏、ライヴ映えする演奏と感じてしまうのは当方がまだまだかもしれず。第二部を前に充電池を入れ替えようとかばんを探せば予備のもう一本がみあたらない。やばい、残った電源で残りを撮らねばならない事態。ところが逆にズームを控えたことで撮ることに縛られなくなったのか、ステージの面白さに目が慣れてきたのか、撮りやすかった。終演後、ウコンロック一杯にて帰宅。