Brian Wilsonの新譜

  • ブライアン・ウィルソン - ラッキー・オールド・サン(DVD付) (EMIミュージックジャパン) ヴァン・ダイク・パークスの朗読とかDVDの字幕とかで邦盤を入手。物語り仕立ての構成に留まらず、ウッドブロックなど多彩なパーカッションを筆頭に、ハリウッド・ポップス(幻想)の王道を進む近年の「Smile」路線を受け継いでいる。断片のリサイクル。そしていささか説明が過剰ではないのか、ブライアンの生涯を自ら辿るなぞ、ちょうど「自叙伝」が既存の多くのエピソードの集積であったように「ストーリー」がプロデュースされ過ぎているように感じた。「サザンカリフォルニア」で感動せざるをえないように。1988年のソロ作、どうにもならない80年代打ち込みと安っぽいシンセの中で、ひときわ突き抜けるように(はかなくも)輝いていた声が依然として当方のベスト。