佐良@カルヴァドス

地下鉄千種駅はかつて一年間お世話になりました。20年ほど前のこと。東口から地上に出て向かうのは必ず南方、河合塾方面ばかりでした。本日、同じ出口から北へ向かいます。夏の夕暮れ、JR千種駅を臨む景色は新鮮です。さて番地を頼りにカルヴァドスを探しますがどうしても発見できません。焦って携帯で連絡をとれば幾度も往復している目の前のビルの反対側へ回ればよかったのでした。1500円with 1drink。最初の一杯をママに注いでいただきました。狭細い飲み屋。今池ではないけれども名古屋アンダーグラウンドの巣窟のひとつであることは壁に貼られた多くのフライヤーから想像できます。佐良(さがら)とは白木佐也加+小野良子。少々余所行き姿の二人。ボーカルのみPAを通す程度なので演奏が始まればエアコン(音がでかい)は切られます。録音派にはありがたい計らいです。サックス、フルート、生ピアノにトイキーボード。PFMのカバー、ryochestraのセルフ・カバー、オリーブの首飾りやスタンダードナンバーのヴァリエーション。有り余る才能をどう表わすのか、なぜかZoffyを初めて観たときのことを思い出しました。さて私は嫌煙権など主張する者ではありません。しかし今宵カルヴァドスは狭い空間に副流煙に加えて逃げ場を失った呼出煙が充満、間接喫煙とは思えない苦しさ。すると1bitレコーダーの録音を示す明かりが点滅し液晶パネルが消えているではないですか。このような故障の仕方は初めて。お二人に自慢した器材でしたが録音は諦めました。帰宅後に確かめたら自然に直っていたので何やら強い磁場がはたらいたのでしょうか。佐良が終わったのでそそくさと退席しました。