ACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING COSMIC BLUES BAND@Bears

久々の関西入りでした。職場から途中まで車→近鉄は変わりなかったですが国道165号線ではなく名阪国道を使ったらすいすいと伊賀神戸に着いてしまい、腹ごしらえした後でも余裕に会場入り、ところがリハが押していたので、浪速区役所東の交差点で夕暮れの都会の風に吹かれて気持ちよく時間が過ぎました。異国の人も多く通り過ぎていきました。1500円。ブルースナイト、とのことですがコテコテのブルース・バンドはひとつもありません。元アウシュビッツの徳山さん率いるTHE 72KT BLUES BANDはいきなり「ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル」から。終曲も「オブラディ・オブラダ」で、かえって新鮮。カンコピに近く、ふとコザのライヴハウスを思い出していました。今宵の客も外人が混じっていましたがうろうろして落ち着きません。どぶろく兄弟。昨年8月、AMT&TCIのタイバンで長時間演奏した時ほど冗長ではなく、ヘヴィなロックバンドでした。振り付けも決まっているというのに、ボーカルはどこかドメスティックな響きが感じられて、自分が関西に来ていることを意識させられます。ドメスティックといっても昭和なんやらとか関西ブルースとか縁もないのですが。このようなタイバンがあって今宵トリのACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING COSMIC BLUES BANDを聴くといろいろ思いがよぎります。2月に東京で初お目見えしたユニット、津山さんのギターはロック番長たるのに十分ですが、たとえば徳山さんのバンドとは全く音が違います。ひとつは志村Ds×田畑BsのCosmic Infernoリズム隊がブルースというジャンル、○○ロックというジャンルに安泰しないこと。つぎに河端さんのエレクトロニクス。一切ギターを弾かない河端さんはいつ以来か、L字にシンセを置き、アクセントを奏でます。器材トラブルにみえたのですが後で録音を聞くとちゃんと入っていました。これらから決してルーツ回帰、単なるトリビュートに陥ることなく、堂々たる、AMTの名を冠するバンドでした。ちなみに本公演、偶然にも津山さんの快気祝いという意味合いも持ちました。今宵もビデオ撮り敢行いたしました。