桜井順〜小田実

いずれも濱田高志監修・解説ほかのTV-AGEシリーズ。樋口康雄編ではソフトロック・ドライヴィンCM編に近いのは前半だけでその後、氏の歩みとともにオーケストレーションが固められている。鈴木慶一は一緒に求めておいたがどうか、ムーンライダーズのオリジナルアルバムよりは楽しめそう。ただしムーンライダーズの仕事CM編は未入手。
さて櫻井順の巻。40年代一連の資生堂ものは毎週木曜日午後8時に導いてくれる。ビートルズエドサリバンショーを当時の放送のまま収めたビデオというのがあったが、さしづめ「肝っ玉かあさん」「ありがとう」DVD化の際には資生堂全面協力か。とりわけ当方に眩暈を与えたのは「春なのにコスモスみたい」あたり(これとてCD後に検索して発見したのだが)。ナゴヤ地下街、ベンベルグ〜、ロゴメドレーそして野坂昭如もの、挙げればきりがない。特筆すべきはご本人によるライナーノーツ。どこまでも自分を突き放した果ての過去〜現在〜未来までニッポン批判。おしゃれ、とか、反骨、という言葉を使ってノスタルジアに収めることもできぬ、これまでノーマークであった大物。スタッフの、志の高さが際立つ作品。ほかプロフィールから、

追記:BSフジ「Hit Song Makers」のCM編で資生堂がフィーチャーされていた。ただし比重はNIAGARA CM Specialに圧されてしまっていた。special thanks to Hagi-san
もう一人、小田実。年末年始のNHKで再放送を見る機会があった。あの独特の猫背のような、ぐっと首を突き出したような姿勢は学生の頃から変わらず、世界のどの場に居ても変わらず。少々図書館で借りてきたり、注文してみたり。