突然段ボール、おにんこ!、Dead Men's Orchestra@Lucrezia

退社間際に仕事が入り、あきらめようかと思ったが雨降りでも意外と国道が空いていて順調にJR四日市駅に到着、名古屋から新幹線で浜松入り、無事に開演に間に合う。突然段ボール結成30周年記念の一環で。ドリンクは健診の指摘を受けてプリン体のないウーロンハイに限定。
おにんこ!(手計舞Gt、與板由希子Bs、平野智美Ds)。グリル・マーカスがスリッツのオフィシャルブート盤を評して《女の子たちのざわざわおしゃべりが歌になる》云々、そのエッセンスを受け継いでいる。レゲエのパターンに陥る前の、パンクでもニューウェイヴにも属さなかった、未解決の音の実践。当方の身近にいるガールズ・バンドもあっけらかんとした持ち味に何ら遜色ない、が方法を意識してやっていくかどうかの差か。突然段ボール姉妹バンドである必然性。ステージ上では3名とも長い髪を無造作に束ねて娘心を主張する。
Dead Men's Orchestra。前回から一度逃して再会。今回は当方の希望通り長めの演奏だった。尾形(UP-TIGHT)もBs+Shoutで参加。混沌さは増したが前回の「on the corner」路線?は後退し、ロック・ジャムの要素が強い。山田によるノイズメイキングよりもカッティングが主体となったためか。私、心地よくて途中でうたた寝してしまいました。この次は?
突然段ボールは《当時》観ることはできなかったが《その後》ちょくちょく接することができた。川崎クラブチッタで観た「スーパー」頃を筆頭に、女性Bs+打ち込みも何度か。蔦木兄さん存命最後のライヴはいつだったか、Tokuzoか。兄さん亡くなってからは当方初めての突然段ボール突然段ボールニューオーダーとなる必要はなかった。メンバーはおにんこ!と與板久恭Bs、そして松浦徹(ex.BOYS BOYS)が隙をつくようなフレーズを挟む。前のめりの、果てなく墜落していくようなリズム、ダブの影響を受けているだろうスカスカのリズム、これらはそのまま。加わることコーラス隊(おにんこ!-1+五所純子)の振り付けが楽しくて見とれていました。バラバラなラジオ体操のようだがしっかりリハがなされていて、これが坂本龍一だとモロに構造なんやら主義を打ち出すところだが…そのさりげないサービスが嬉しくてしかたがない。Luceziaではもったいないことに右奥まったところでやっていたのでカウンター付近からはよくみえなかったのではないか。アンコール曲「ホワイトマン」イントロは我が青春の一曲ならぬ「一イントロ」。これで終われば余裕だったが再度のアンコールを求める拍手止まず焦りだす、時刻が新幹線の終電23:12に近づいていったから。終演は23時ちょうど。そこから相当ダッシュして無事に乗車。名古屋にてJR関西線の終電に乗り換える。

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