芸能生活50周年記念!佐伯一郎@はまホール

前回はまホールへ出かけたのが5年前のことになってしまった。帰省したときにかぎってハレの時間はつくりにくい。だが今年は仕事のタイミングから自らにGoサインを出す。当日3500円。お弟子さんの出演する第一景をパスさせていただき第二部からの予定が、それも遅刻してしまい会場入りしたら既に洋装の佐伯先生の舞台、「矢切の渡し」から間に合う。生バンド演奏。「釜山港へ帰れ」などスタンダードを歌う「歌手」として、その白眉は唱歌(司会者のいうショウカではなんのことかわからなかったが)〜美空ひばりメドレー。ひばりと同じキーで。手術の後、かえって低音が出るようになったという。また他人へ提供したセルフカバーへの恥じらい。全くの新曲披露など当方にとっては十分に満足のゆく1時間強であった。腰を悪くされたとかでクラブ風の丸椅子が用意されるが、唄が始まると自然と直立されてしまう。代議士はともかく(私には氏の父親のほうがなじみ深かったが)バップのプロデューサーの、けれん味のないコメントがほんとうのはなむけの言葉だった。曲間のMCも十分に楽しませてもらう。おそらく集まったのは関係者、門下生、お弟子さんたちが多かったと思われるが、私にとっては三上寛、いや灰野敬二を観に行くのとなんら変わりはない、ときどき生で聴いてみたいなあという点で。地方で活動するとは中央を無視することと同義ではない、ただ、あくまで一流の現役であることを・・・御歳70歳。