Träd Gräs och Stenar VS Acid Mothers Temple @ Bridge

長い一日となった。夕方より車で伊賀神戸まで、これは大阪より終電で帰ってくるための方策であったはずが結局、この判断が悔やまれる結果となるのだが。近鉄区間快速にて日本橋へ、さらに堺筋線に乗り換え動物園前。30分ほど前だがちゃんと開場していた。3200/3500。今宵はついにあの忌まわしい椅子が取り払われていた。開演まで、奥成特製ちらし寿司(海鮮物山盛りで500円)、ビールなど。
Acid Mothers Temple & the Melting Paraiso UFO。両脇に置かれたピアノに津山さんが反応、鍵盤で少々戯れた直後轟音が。一昨日よりも遥かによかった。東洋之がsynのみならずgt、Haoのvoなどフロントの勢いは増し、河端-津山-岡野志村の緊密感がすばらしかった。河端さん、最後にgtを絞首刑する天井がないゆえ旋回させフロアで足引き、そんなときでさえペダルスイッチを細やかに調整する、そういう奏者なのだ。
Trad Gras och Stenar。Bo Andersがゆっくりとセッティング、ギターアンプをいじってなかなかはじまらない。今宵Torbjorn(Bs)の自己紹介ではそれまでの「木・草・石」から「木・草・」へ変わっていた、そのほうがよい翻訳であろう。フライヤーで《草》と訳さなかったのも秀逸だが。さて今宵のTGSは120分弱。一曲目30分弱、河端一の参加したセッションも30分。じっくりと、じっくりと、じっくりと。ところがもっとも恐れていた事態、終電の門限が近づいていく。恒例の河端さんアナウンスが終わってダッシュすれば間に合ったかもしれない。しかしTGSせっかくの最終日ということで居残りを決心する。その後、河端さんの紹介でRocoさんと初めてお会いし光栄なことにお話することができた。またTGSと同行していたsound mixerの若者(30代だが)とも何とかお話ができた。さてここまででもよかった。しかし終電乗り遅れ組の当方、はるばる中国地方から来られたコアなTGSファンや名古屋の乗り遅れ組の方々とTGS面々との打ち上げにご一緒してしまう。既に時刻は1AMを過ぎている。メンバーはフェスティバルゲートから日本橋まで歩くという。ディープ大阪の夜景を楽しむ夜行軍となったが、Jakob(gt)は元々足を痛めていたようで何度も足をさすりながらしんどそう。さて到着した居酒屋では、当方はBo Andersとツーショット状態に陥ってしまう。この後、一時間以上、私はあの伝説のBoと一対一で過ごすこととなった。こちらの英語が通じない。「君の夢は?」と訊かれボソボソ。あげくに「君はほんとうに日本人か?」と訊かれる始末。もちろんBoの語り口は初日のステージからまったく変わっていない。初日、眠いわけではなかったわけだ。他のメンバーと日本人はHarvesterのスリーブのラミネート加工がどうやらとか、ナリタ闘争がどうやらとか話が弾んでいる。しかしわれわれだけが…悔やみきれない貴重な時間。既に3時も過ぎていったのでお開きとなる。当方、始発まで大阪市内を彷徨った。