flower girl VS Smile I Love

  • flower girl :a collection of cion tomita's musical works(jinya disc)モダ〜ンミュージックより。オリジナル復刻でジャケの彩色が桃・青の二色ヴァージョン違いがあるのもオリジナルどおり、当方に送られたのは桃色だった。本作からタイトル・曲名・曲順などすべて変更されたものが「Smile I Love」であったとは最近まで知らなかった。いかなる理由でオリジナルどおりとならなかったのか定かでないが、一曲足りない非オリジナル盤を私は数百回聴き返した。スタンダードなボサノバ、ではない、熱気のこもった、美しい演奏だ。高柳昌行のレコードでよく聴いた順を記せば「Call In Question」「850113」「El Pulso」(ロコ高柳!)そして「Smile I Love」あたり。「汎音楽論集」の巻頭を飾る口絵写真が既に裏ジャケに使われ、その写真の由来を含めて本作の作曲者・富田敏夫によるいくぶん感傷的だが真摯な文が載せられていた。渡辺貞夫のコメントも破格のもの。まさしくプライヴェート盤の趣があった。今回、紙ジャケオリジナル復刻という手続きによりメジャーリリースと堂々張り合うことのできる規格品となってしまった。