ミラーボールズ「スピカ」

一目惚れしてしまったライヴの印象と異なる。バンド形態でボーカルが埋もれる上に、そのボーカルはときどきダブルトラックとなっていて、独特の魅力的な歌いまわしを抹殺しようとする意図さえ感じてしまう。いろいろエフェクタも入って工夫されてしまっていて、かつてグリル・マーカスがポストパンク・バンドDelta 5のファースト・アルバムを評したことばが思い起こされる。一曲だけライヴ録音が入っていて、それは当然ながらいい味が出ている。歌詞カードがないのも残念。と愚痴っぽくなるのも出版元が寄せたコピーから先入観を抱いたからかもしれぬ。そのコピーは無視してください。しかしながらお気に入りのバンドにはちがいない。マザーグースレコードにて。
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