ソフトロック・ドライヴィン 美しい誤解〜キャンディーズ

「美しい誤解」をCDウォークマンにセット。一曲目、躍動感あふれる本田路津子からドリーミーな時間にワープ、自分が出勤の途中であることも忘れてしまうほどに。なんといってもヴィレッジ・シンガーズの2曲。ゴージャズな「ウィズ・ユー」(ジュディオング作詞)そして「カルト&ベスト」にも収録された「心の泉」は再録されて当然だろう。ピアノとヴァイヴのユニゾン村井邦彦編曲。その村井邦彦自作自演「朝・昼・夜」やっと聴くことができた。一時オークションで1万5千円を越えていたシングル盤…ピアノ弾き語りと思いきやギターも交えたポップな編曲、しかしボーカルは自作自演ならではの味わい(と常套手段の表現になってしまうが)。とはいえ村井邦彦関連は25曲中6曲のみ。全体として印象的なのは短命に終わった不思議グループによる、ベタな日本語のリフレインが奇妙な後味を残す、歌唱力は伴わないが高度なハーモニーを擁する楽曲。GS消滅後に訪れたのはフォーク・ブームではなく職業作家によるつかの間のポピュラー黄金時代だった。南沙織も違和感なく流れていく。和モノを聴く時間は激減してしまったがこのようなCDを聴くと、はっと目覚めてしまう。フォーリーブスのボックスもほしくなりそう。そして職場に到着。

キャンディーズの特番があったのを知らず、途中から録画もせず正座して見入る。ヒット曲の多くが穂口雄右によるのを確認。ファイナル・カーニバルを観ていたら、リアルタイムではオールナイトニッポンを録音していたのを想い出す。「微笑がえし」の途中にハウリングが生じるところ。オープニングは「オープン・セサミ」(クール&ザ・ギャング)強力なブラス陣。山田太一男たちの旅路」でも引用されていたっけ。しかし「つばさ」は「川の流れのように」のように曲としてはつまらなかった。