玉栄政昭・4月ライブ@うるま市民芸術劇場

11時頃起床。市長選の演説がここかしこ。キャンパスレコードへ立ち寄ると社長は出張でMakiちゃんが店番だった。きょうはしーみー(清明祭)と重なっている家が多いのではないか、とのこと。

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  • 季刊カラカラ・portrait of KOZA(伽楽可楽)

昼食はパークアベニューへ移転したミッキーで。しばし昼ね後、胡屋から23番線具志川行きへ乗り込み、見知らぬバスに乗って、喜仲入口にて下車。風が強い。鉄塔がそびえる高台を越えると、前方にかまぼこ屋根が大小二つ並んだ現代建築が出現、ここがうるま市民芸術劇場(旧具志川市民芸術劇場、そういえば道路案内も具志川が「うるま」に変わっていて間が抜けた感)。とぼとぼと歩いてたどり着いたのは当方くらいでは。小さいほうのホールが燈(あかし)ホールだが350席以上ある。まずは中ほど手前の座席に座る。6時開演にはおおかたが埋まる。第一部、玉栄政昭PのソロにDs、Bsが加わる。津嘉山善栄Ds、西川勲Bs。1曲目、西川さんの弓弾きあり。このトリオは2曲目「IKAWU」レコーディング当時のオリジナル・メンバーなのである。玉栄さんのなだれるようなピアノにPercが伴奏するのはとても難しいのだが津嘉山はブラシで静かに、確実にビートを刻む、その滑らかさを殺すことなく。この一曲のためにもやってきた甲斐があったが4曲目「ぼたんと希望」、一昨年、きむたかホールのアンコールで少女たちにより歌唱され、その後のアルハンブラでも演奏されておらず、今回初めて自作自演を聴く。「IKAWU」がマスターピースだとすればこちらは隠れた名作。この曲の成立裏話も交えて。この2曲だけでも・・・しかし玉栄さんは新作を用意していた。開演前、フロアの物販で売られているのは持っているものばかりだろうと通り過ぎたのだが客席近くのご婦人方が見知らぬCDを手にしていた。全く予想しなかった。その「遥銀河'06」から3曲、とりわけ「御天見上ぎりば」は第一部のハイライトであり、幾度ものブレイクと転調を挟む緊迫感ある展開で、かつ「IKAWU」では物足りなかったピアノ・ソロを存分に聴くことが出来、ライヴとして楽しめた。ここでのDsもかっこいいのだが新作では以前と同様打ち込みとのこと。以前、きむたかホールでは地元勝連の皆さんのバックアップを受け、歌に踊りに、と地元に根ざした活動を初めて知らされた機会であったし今回も同様と踏んでいた。ところが今回のライヴ、玉栄さんがほとんど自身で企画し進められたのだ、チラシ、案内、かつら、ワラジ、etc,etc、そもそも実行委員会も、受付も娘さんたちだったし、もぎりも近所の方々だった。チラシにもコラボレーションということばがさりげなく使われていたけれども、さて第一部のお仕舞いに第二部に登場する出演者が登場、両悦子さんともに歌でお披露目となった。西村さんはアイリッシュ・ハープの弾き語り、伊禮さんは不思議な無国籍風?衣装でノヴェルティ路線の玉栄作品(作詞は伊禮さんご本人)。どうしてここで歌を?いや第二部のためにもここで紹介しておかねばならなかったのである。いやがうえでも役回りを方向づける布石として、しかも《歌》で自己紹介するという意外性と期待。さて休憩中、座席移動しておく。冒頭、いきなりかつらをかぶった、しまらない和服姿の玉栄さんが登場したのは序の口だった。(つづく)
第一部

  1. 思鶴
  2. 行かうー
  3. 海のそばのオジー(新作)
  4. ぼたんと希望
  5. おかみさん一答一答(新作)
  6. かまぼこが売れますように
  7. 御天見上ぎりば(新作)
  8. Lovin' You(西村悦子)
  9. ちんさぐぬ花(西村悦子)
  10. くふぁ頭ー(伊禮悦子)