栗山純 with AMT, Ronruins @K.D.Japon

mabuya2006-04-12

さてステージ上にはやる気のないような風体の人影が3名見え隠れしている、とりわけ河端一はステージ地べたに寝そべっている。向かって右手に白いシャツ姿で、河端さんと張り合うであろうbeautiful long hairをなびかせて栗山純がアコギ(クラシック?)を抱えて一曲、スペイン語の歌詞に津山さん、早速「同国語」で合いの手を入れるがこれには反応せず。次にサイケ着色のegに持ち替えて津山篤Ds、安田久士Bs(自由次元)でスローな「悲しき願い」。いよいよ河端egが立ち上がり津山さんはbsに持ち替え、吉田達也Dsがステージに登場する。印象的なベースラインから「黒くぬれ」。歌が演奏と時に連れ合い、時に対峙しつつフィナーレへ向かう。ラスト、またしても印象的なギターのイントロ。河端さんは十手グリッサンドで応酬、次第にネックを高々と上げていく。ギターを手放した栗山さんは僅かなスペースでのたうち、河端さんと幾度か交錯し、なだれ込み、幾度かギターのプラグが抜けてしまう。既にネット上で告知済みとはいえ、GSとかOXとかキーワードではとても収まることのない「お約束」。演奏が終わって明かりがついて初めて「そういえばいまのがテル・ミーだったっけ」と我にかえる。AMTを配したセッションであり、そういう興味があったことは確かだが、この面子をもってしても揺らぐことのないボーカルの存在感、そしてこのワクワク感はなんだろう。
近鉄〜JRで鶴舞駅へ。先日と同様、China Kitchen青蓮で夕食。今宵のハポンは満員御礼、2500+500。客席には正午なりの石田さん、そしてMaquiladoraのPhilが来ていると東さんから伺う。ビール、ラムロック。オープニングは臼井康浩+小野良子+Kei。両サイドのgtが「せーの」で始まる。中央の小野さんが時折ブロウイングを休み、大きな目で表情豊かにしているのが印象的。この方は先日のダモ鈴木ネットワークしかり、当方にとって幻となったマニ+河端+津山トリオしかり、アンダーグラウンド急展開の趣で頼もしい。拍手がすぐに止むことなかった(と石田さんの指摘)。Ronruinsはお初。最近Ruins Aloneばかり観ていたのでトリオは新鮮。終演後、しばし店の前で夕涼み、Phil夫妻らと話す。Maquiladoraの再々来日は8月を予定しているというのだが…。PhilがコラボレートしたDVD+CDはこちら、