ドストエフスキー全集を一冊だけ求む

  • ドストエフスキー全集18作家の日記?(新潮社,1981)古本。これは唯一欠本だったもの。かつてK塾浪人生の頃に刊行が開始され、安価なこともあって、ちくさ正文館で毎月求め始めた。当時、新潮社ファンでもあった。大江健三郎の新刊を集中して上梓していたからか。しかしこの全集は作品ごとに訳者も変わってしまう、場当たりな全集であった(同時期、筑摩書房からは個人訳による全集が刊行中で、そちらは高価だったが現在、古本市場でもさらに高価取引されている)。とはいえ創作編16巻分で購入も挫折していた。数年後に未購入分を注文した際、なぜか一冊だけ品切となっていた。「作家の日記」しかも「?」のみ手放す人がいるとは思えず実家へ仕舞い込んだままとなっていた。先日、ふとネット上で検索すると、その欠本が安価で売られているではないか。これぞ別の川原で拾った石のかけらが合体する話に近いと自画自賛。でも「作家の日記」はどれも積読のままだったし、そもそも主著の内容さえ記憶にない・・・。