Damo Suzuki’s Network@Lucrezia

帰省を兼ねて浜松入り。今年初めてのLucrezia。開店一周年記念の中日。Lucreziaの入っているビルでエレベータを待つ間にも洩れ出ていたのだが、7PM過ぎ、まだリハにもかかわらずエレベータのドアが開くと非常階段の踊り場で既に十分な音量がお出迎え、やる気やな。3000円。本日もビデオ+DAT。本日のネットワークはUP-TIGHT + 宮下敬一(MANDOG)。私にとってUP-TIGHTが絡むセッションは見逃せない。思い入れもあるけれども、持ち歌を演るのとは異なった、未知の魅力を感じられるから。今回、左ch=宮下、右ch=青木とステレオでgtもPAにつながれた。前半は80分、後半も60分近く、ロック色が強い演奏だった。どうしても青木くんが絵になる。ただ青木くんが仕掛けても宮下さんのアクションは少ないのが興味深い。しかしあのカラフルな宮下奏法は後半まで待たされたのだった。白旗さんのパーカッシヴなドラムも全開であり、ロックンロールの狭い歴史を超えている。尾形さん今回は終始スタンディングで紡ぎ続けた。あらためてダモさんのボーカルとはなんと不思議なことか。演奏とは関係なく思いつきでマイクに向かうようにみえるのだが、実際にはその表情、シャウトのタイミングなど自然すぎてそうみえてしまうのか、一昨年の浜松@Polka Dot Slimでも感じたが、演奏と溶け合う具合はいちばんありだった。大阪@Bridgeのようなユーモアには欠けるかもしれないが、それを気取る必要はない。いわばダモさんを触媒として可能性が広がる現場に居あわせることができる。終演後、ダモ鈴木物販の最後の一枚にサインをいただく。アルコールを飲んでしまったので醒ます目的もあって2AM過ぎまでおじゃまする。