Mason Jones、川口雅巳、馬場陽太郎@SpiralMart

開演が6:30PMと予告されているので一時間早退して近鉄〜新幹線こだま。静岡ではいつものビジネスホテルへチェックイン。1800/2000円。回を重ねるAcid Forumの一環であるが今回、実質的に馬場君単独の招聘であろう。彼は通訳として友人を応援に呼んでいた。ステージにはマイク3本が横並びにセッティングされ共演への期待が膨らむ。
馬場陽太郎ソロ。今回は明かりを灯して、前回Overhang Party時に比べればリラックスした、ロック寄りのストロークで進んでいく。音量もよし。彼のソロも今年で6度目?7度目?だが、同じ題材が刻々と変化していく様をみるのは楽しい。ロック寄り、というのは終盤、小松史明Dsとのデュオとなったから。おそらくそうだと予感していたが同氏は sai baba bouzu のメンバーであった。ライヴCDRでしか記憶はなかったのだが不思議なドラミング。リズムを自明とせずに幾度も確認し、自らが同調したパルスのみを発していく、その結果がたまたまロックと呼ばれたかのような、あるいは一曲の流れが衝動の連続でかたち作られているかのような、フィルインを多用する同氏のドラミングがちょっぴり聞けた。しかしそれは1/2 sai baba bouzu ではないのだろう。もしMason Jones の来日が延期しなかったらsai baba bouzuが実現していたのかもしれない。ただ「いま」を聴いていくしかないのだ。
川口雅巳ソロ。川口さんのギターを弾く姿がみれるのが嬉しい。ギターを抱きかかえるように上肢を丸めて、ゆらゆらと五月雨のようなフレーズを、踵を上げながら紡ぐ。音楽のミューズが天空から誘われているかのように。静岡でのライヴは原則として録音しているが、Masonには一言断りを入れておく。やや太めで真面目そうな元青年はsureとのこと。
Mason Jones+小松史明。そのパルスのようなビートは聞かれたが手探りが続いた。Masonとの絡みまでいかず、更に川口雅巳の加わったセッションの後半でやっと出た!という感じ。或る「期待の地平」のみがすべてではないのである。Mason Jonesは体を規則的に前後に揺すりながら、ノイズというよりサイケドローン風に。小松さんには sai baba bouzu に限らず今後も挑戦してほしい。
恒例の打ち上げにリスナー代表で参加。そもそも日本語でも会話が不十分なのにいわんや外国語をや。それでも夜は更けていく。