正午なり(石田ソロ)、Bloom、hide@なんや

近鉄急行で名古屋〜気分をかえて桜通線御器所。ソロ3者。三木かおりさん不在ゆえの石田康行さんソロかと思いきや三木さんはなんやの二階に友人と座して寛いでいられた。石田さんはMCで、ソロでも共演者がいても正午なりというが、石田さんのソロは久々だと。では何年前なのかお伺いすれば8年ぶりとのこと、これは久々というよりレアとしか言いようなし。間を活かした、声への比重高いパフォーマンス。旧作から「コスモス」「向日葵」。思いがけずアンコールがかかり私が止めたDATの操作を急げばステージ上から石田さんから指摘されてしまう。「海から」。なんやカレー、ウーロン酎ほか。
Bloomはアコギにピックアップを付けて、アシッドな弾き語りを披露した。エフェクターのon-offが唐突だし、まだまだ未完成だがその魅力もある。日本語の歌詞はエキゾチズムかクリティックか。後半、立ち上がって演奏したほうがよい出来だった。ハワイ生まれの在日コリアン(註:ではなく韓国系アメリカ人が在日となった)。道理でhideさんとの会話が見事なちゃんぽんであったし、客席からの野次にも見事な反応を返していた。いや石田さんのアンコールの頃から客席とステージとのラポールが頻繁となり始め、そうでなければミステリアスなシンガーとして終わるはずが、とても親しみのあるキャラクターだと判明してしまい、これもまたライヴの楽しみであった。なおcharge freeとはいえ、投げ銭のための帽子が廻された。
hideさんは一人ultra-bide。amazon salivaでの混沌としたノイジーな世界を分解してみせた趣があり、やはりバンド形態で観たい気がした。とはいえなんやでhideさんが観れるのも嬉しく、ここがなんやだとは忘れるほど、階下は大丈夫だったのか、ノリノリ状態で終演。御器所の駅員にどちらが名古屋駅まで早く着くか質問したが明快な答えが得られず、鶴舞線を選んで無事に近鉄特急の終電に間に合う。