Shizuoka Acid Forum vol.7 @Spiral Mart

ぷらっとこだまで名古屋から静岡へ。東へ行くほど雨脚はみられず結局、終演後降り出したわけだが。2500/2800+300。紙コップでワイン付き。T**さんがくつろいで座っている。明日はPA担当すると。これまでのSpiralMartに比べても客席はまばらでかろうじて二桁か。1月や8月の、仲間内の集まり(とは言えないのだが)とも異なる《acid forum》、この困難な試みは7回目だという。
定刻より10分ほど圧して望月治孝。わざわざステージ前のフロアに前進して椅子を置くのでビデオを構えていた当方、焦る。思いがけずサックスだけの18分間が僅か1,2m前で繰り広げられる。途中の管持ち替えでも拍手が聞かれたがそのとおり。望月くんのライヴが楽器の移ろいから成り立っていることを知っているからこそインターミッションを待つ〈制度〉が出来上がったが、本日のように一パートが済んだ時点で感銘を受ければ拍手するしかないのだ。今宵は弱音の呻きよりも澄み切った叫びが印象的だった。記せば、こういう演奏を前に録音機材を持ち込むとは雑念を持ちこむに等しい。
馬場陽太郎。照明を消してステージに立ち、アンプの緑ランプのみ認める。当方は意地になってビデオをまわす。なんでもひどく緊張していたとのこと。とはいえ今宵の弾き語りは最良だった4月、6月の水準を上回った。el-gtの荒い粒子が見事に会場を満たした。テクニックとしての工夫もあろうが緊迫感を作り上げるのに成功していた。新曲も披露された。これも16分と短く、次回への期待が高まる。
Overhang Party。名前を知ったのは10年以上前になるのに初めてライヴを体験した。まずそのひたむきさ、ストレートなつくりにあらためて感銘を受けた。反復される8ビートのうねり。終演後、断る理由もなく唯一演奏者でない者として打ち上げに参加。