馬場陽太郎、UP-TIGHT、向井千惠 @Lucrezia

静岡県2daysの初日。車で伺う予定だったが昨夜睡眠不足であったり雨脚が強かったりで、急遽雨上がりの近鉄〜新幹線で浜松駅へ。楽天トラベルで当日予約しておいた駅南のビジネスホテルに立ち寄った後すぐにLucreziaへ向かう。新幹線の高架下を通り見当をつけて歩いたのになぜか目的地から離れてグランドホテル方向へ進んでしまう。なさけない。やや遠回りで到着。まだ馬場くんのリハが続いいていた。尾形さんが自らのソロのフライヤー作成しながら受付。2000/2300+500円。UP-TIGHT、中西一浩さんにはそれぞれDVD-Rを渡すことができた。30分押しの8PM開演。
馬場陽太郎ソロ。弾き語りのスタイルは以前と同一、ところがどうしたことか4月に感じたような霊感が伝わってこない。前回はディレイを使うことは付録に過ぎなかったのに、今回はディレイに翻弄されているかのよう。ことばが発せられる瞬間の、テンションが効いておらず流れてしまう(註:ところが翌日、録音された音源を再生すれば意外とよかった。集客がきびしいと予想された今宵のステージに最初に立ったことに当方が過剰に反応しただけだったのか)。
UP-TIGHTも同じことが言える。ギミックは少なめで派手ではない。しかし音源を再生するととてもよかった。例の新曲、ドラムスは派手なようで細やかな演奏、青木さんも唄いこんでいる。短い時間で惜しかった。ビデオは据え置きで撮っていたがなぜかUP-TIGHTのみ失敗した。
これまで観た向井千惠のライヴでは胡弓や鈴、ダンス、ドラムスがなだらかにつながっていく場合が多かった。今宵、胡弓ソロ、キーボード弾き語りで楽曲3曲、と切れ目が入る。決して広くはない舞台を向井は少しずつ移ろいながら胡弓を弾く。胡弓も唄も力強い。初めて向井千惠を聴いた頃の感動が甦り、洗われるようであった。これで終わるのか、向井さんは淡々と「UP-TIGHTとセッションします」とアナウンスされる。そのときUP-TIGHTのメンバーは接客に忙しく、少々もたついてから始まる。これがすごかった。向井を囲むように特別セッティング。白旗Dsが最も奥まったコーナーからperc群を乱舞させる。白旗さんがpercを使うときが怖いのである。尾形Bsは客席カウンター近くへ移動しのたうちまわる。思いがけずカオスを浴びた。先日のガイ・ユニットではないが、向井千惠のバッキングではない、紛れもなくセッションに他ならなかった。

Brand new release on Mochizuki Harutaka’s private press label is a live document of this new Tokyo-based psych/rock group who work hypnotic punk-primitive guitar shapes into crude basement trips. Sai Baba Bouzu have gigged extensively with Up-Tight in Japan and share the same degree of reverence for early Velvet Underground moves but Sai Baba have a cleaner, less F/X-heavy sound that feels closer to classic avant-garage rock than all-out bliss/bomb. Parts of this – especially “Night Steps” – sound like Simply Saucer’s scorched earth jams while the mind-blowing “Angel In Noon” is more like SRC as re-interpreted by a psychedelic orchestra of Tori Kudos. Fucking great. Limited edition of only 50 hand-numbered copies.(volcanic tongue)