「ガイさんの偉大なるワンマンショー」@フルハウス

お彼岸で帰省より戻った連休の最終日、自宅から僅かな時間でお伺いできるロケーションとあって初めてフルハウスへ。快速みえにて30分。JR四日市駅を降りれば目の前。本来は駅前の喫茶店〜バーであろう、狭い店内にもかかわらず閑散としている。1500円。既に演奏中のAlexネットワーク〜Alex(gt),Andy(bs),Sivad(sax)〜3名の演奏中、客席で静かに佇むGuyさんが途中よりむくっと起き出し参入したため慌てて録音機材を用意、一区切り。久米仙を注文したが切れていて瑞穂に。しばし休憩後、Guyさんソロとは「一人リョウガイ」に近いセット。今度はこれに3名が一人ずつ参加していく。公開セッションといったところか。Guyさんのおんぼろ(失礼)フレットレス・アコギ〜大人の科学ミニギターと比較するからか他のメンバーの持つ楽器の新しさが際立つ。Guyさんにどう絡むか、同じgtのAlexさんがうまくアクセントをつけていたが、肝心のGuyさんの音(量)が小さくて聞き取りづらかった。しかもテキストは古書ではなくわざわざ新刊を用意されていた(なぜならば《統合失調症》の言葉が採用されていたから)。帰路にはいったん富田まで上った後に近鉄で下るつもりだったが、ちょうどよい時間のJRがなく近鉄まで移動した。
Guyさん追っかけが昨年より頓挫していた中の観戦だった。情宣では《ガイさんの偉大なるワンマンショー》となっており、Guyさんの魅力の一端は示されていた。しかしながらライヴを体験するとはいくつもの要因が重なって記憶に残るものであって、何よりもまず受け手のコンディションがあろうし、次にハコの条件、ずばり申せばハコの「入り」にも影響される。たいていは出演者ごとに多少の持ち客がいて場が成り立ち、お目当て以外では引いてしまう弊害が語られることが多いのだが、今宵に関して言えば、たしかにステージから最も離れたテーブルに談笑するご婦人のテーブルがあり終演まで居られたし当方よりも多くオーダーしていたからお客には違いないが(間違っていたらすみません)「音」目当てではないようにみえた。するとイヴェンターと思しき方を除けば当方以外にお客らしき姿が不在であった。なにやらガイさんに申し訳ない気持ちになり、そんな気持ちで「一人リョウガイ」を単身受け止めねばならぬといった無謀な使命感を感じたりしてペースの掴めぬまま終演を迎えてしまったというのが本音である。なおこの店はお通しとしてスルメがついてきた(200円)。こういう些細なことにも疲れてしまう。