松倉如子+渡辺勝、いとうたかお@KDJapon

mabuya2008-11-23

夕方名古屋へ。鶴舞の定番・四川料理店がなんと定休日で閉まっている。落胆してふらふらとジャスコまで歩く。ファストフードの食事の予定が施設内にTower Recordsを発見してふらふらと入店。テクノ歌謡3人娘の曲が延々と流れる中、ミラーボールズのタグはあっても品がなく特典どころではない。皆がブログでよく書いているワゴンセールを発見、レコード店で並んでいるものから捜す楽しみは数年ぶりではないか。英Expansionのソウルもの、Young Marble Giants、など魅力的だが既に持ってる、Glenn BrancaのThe Ascensionってどうだったっけ。Web上では幾度もみかけたジャケットなのでもう持っていると錯覚に陥っているのかどうか、ギターオーケストラものとたしか幾何学模様だけの無粋なほうだけではなかったか。思い出せない、で結局その一枚だけ「救出」。

KDJaponでの松倉如子+渡辺勝は3度目。いとうたかおがタイバン、というだけではなく、いとうたかおに松倉+渡辺が参加したり、その逆だったり。いとうたかおを単独で観に行く機会はなかったけれど、今宵紹介された曲はすべておなじみのもの。以前、Off-Noteオーケストラを配した演奏が興味深かった。ちゃんとギターも弾いてはいたけれどもそれよりも重厚なバッキングが覆いかぶさり、スタイルとしてのフォークは痕跡程度、ほとんどロック・ヴォーカリスト然と歌っていたから。そのときの演奏を録っておけばよかったと思い出すことがしばしばだった。しかし今宵はその核たる演奏に再会することができた。「シンクロニシティ」のリフレインが印象的な楽曲に参加した渡辺勝のピアノの乱れ打ち。これ、インプロヴィゼイションに他ならず。松倉如子にせよ、歌うことに専念するというのは幸運なことではないか。来年新譜を出す話には「カヴァーズ・渡辺勝」という言葉は触れられなかったので立ち消えになってしまったのだろうか。出演した3名のうちもっともぼろぼろなボディのガット・ギターでスローなサンバが刻まれ、いとうたかおがハープで寄り添った「愛しい人」がハイライト。本日は泡盛×2。2000+500円。アッテネータなし-15のレベルにて。