俺、決定戦。ドラドラドラ!@Musicajaponica

いくつもの記録が抜けていますが最新から。
体調すぐれず天満駅のコンビニでのど飴を購入してからムジカジャポニカを目指します。2200円+500円。入場者にはクリトリック・リスから缶バッヂが振舞われます。ライヴ通い初のノンアルコールで、定番オムレツ入りカレー〜コカコーラ。クリトリック・リス2年半前にいまは亡き天王寺アリスでミドリ、まる福。らとタイバンして以来です。一曲目、かつての同級生を固有名詞で今に登場させるネタ。下ネタとはいえ味わいのあるパワーは保たれています。恒例か、一休さんネタも悲しい。さて今宵、ドラびでお×河端一だというのに客席には余裕があります。ベアーズあたりとは違った空間を全く怯むことなくスギムさんは体を揺らします。加えて痛快だったのはカウンター席からの河端さんの突っ込みでしょうか。ある意味では《共演》といっていい…。それはともあれ今宵のクリトリック・リスを録音しなかったのは後悔でした。どうしても彼の絵を探しにいってしまいますが、基本は語りです。《へたれ》役で《悲しみ》を表現することの出来る数少ないアーチスト芸人のひとりです。クリトリック・リスから河端一ソロへ(笑)。ソロは3日前に決定したということですが当方遥か前からそのつもりでいたかのような錯覚に陥っていました。しばしトークの後、なんら気負いもなく、店内にかかっていたピアノのBGMの上に、メロウなクリアトーンを重ねて、その同じトーンで変拍子のループをつくり音を紡ぎます。喩えようもない美しさ。テイク・ファイヴのような、かつてBlue Monkでのソロを思い出させます。そのときと同様、ムジカジャポニカの《狭さ》が秘密兵器となります。河端さんの紡ぐ音が幾重にも乱反射していくからです。私は中央後方、ビデオ脇に座り込んでいましたが、時々(後ろの客を気にしながら)立ち上がったり、カウンターに近づいたり、後ろを向いたりして傍目には落ち着きません。こうやって私はメマイの感覚を楽しみます。こんな贅沢はそうそうできるものではありません。AMTの東京ライヴもAM階段も逃しませんが、名古屋や大阪あたりではあまりにもプライベートな企画が催され、多少の発熱でも出かけねばならないのはこのような楽しみのためです。ソロはなだらかに、弦のざわめくボウイング声に移り、様式化されたシンフォニーを避けながらも、いくつもの変奏を経て突然の終焉となりました。Acid Mothers TempleのBBSにどなたか外人の方が書かれていた単語を使えば、当方もまた河端さんのギターaddictionとなっています。さて今宵ライヴは年末のAMT祭りの前哨戦となるのでは、と思っていました。実際、九十以上のギターリフを一楽さんに渡していたというからです。ドラびでおソロ(ネタは省略)を挟んで、ドラびでお×河端と思いきや、思いがけずプロジェクタのない《序章》として一楽×河端の壮絶なデュオが20分間繰り広げられ、九十いくつかのネタ披露は次回へ持ち越されました。