ダーウィン展@大阪市立自然史博物館

午後、息子と出発。難波で御堂筋線に乗り換え、初めての長居駅下車。よい天気で、長居公園はにぎわっていた、というよりもこれほど人が多いとは。大きな競技場に留まらず、広場では子どもらの軟式野球ソフトボールの試合が開催されている。都会の中でこうしたスペースをみつけるのはたいへんなことなのだろうと親の立場になる。僅かな空きスペースでもパターゴルフが、でも有料のよう。園内の歩道はジョギングやローラースケートさえする市民で埋められている。公園内売店では警官が2名立ち寄っている。どうやらもめごとに対応しているようだ。息子はドラゴンズの帽子をかぶってきたことを悔やみ、ナップサックに仕舞い込んだ。しばし歩いて会場に近づくと思いがけず拡声器のアナウンスが聞こえる。入場制限にご協力くださいと。子どもは入場無料とはいえ行列はほとんど大人である。日よけ対策無しでやってきたために僅か数十分とはいえぐったりする。やっと場内に入っても展示品を観るためには子どもは苦労せねばならず。こういう機会にと音声ガイドを希望したら器材が出払っているという。いや器材は順に戻ってくるのだが充電がどれほどかかるかわからないという。さらに待って館内を進む。夏休みの間ずっと開演していたのだからもっと早く来ればよかったのに行けずじまいだった。今月21日で終わってしまうから行くことのできるとすれば本日しかなかった。とはいえ息子の希望ではなくあくまで親の興味。当方のダーウィン興味はウォーレス経由なのである。ウォーレスに注目することができたのは新妻昭夫のおかげである。さらに、なぜ新妻氏に興味を持ったのか。氏が鶴見良行のフィールドワークのメンバーだったからというのがきっかけ。本展ではウォーレスがアジアに居住を構えていた頃の写真一枚が添えられていただけで『ダーウィンに消された男』のような扱いであるわけがない。そういえば新妻氏の講演会が8月にあったのだが都合で伺えなかった。いくつかの実物の手紙(の複製)などを丹念に見る集中力はなかった。息子は「むずかしかった」と言う。たしかに。疲れもあろう。ただアルマジロが美味しかった話とか巨大アルマジロの剥製とか種を分類するゲームソフトなど残ればよしとしたい。お楽しみShopzoneでは息子の活気が戻っていた。しかし図録も売り切れというので後日配達されることに。