小野良子、石渡岬、臼井康浩ほか@なんや

遅ればせながら報告を(ライヴのあった日付で記載です)。前回ライヴに出かけてから一ヶ月以上が経って、久々の観戦はなんや。名古屋のライヴスペースで、もっともくつろいで過ごすことができる場所。数日前には同所で梅津和時があったがそれはパスして今宵とした。フランスからやってきたペット奏者Jerome Forquetを急遽、名古屋の奏者が迎える。桜通線御器所入りすると決まってなかなか地上に出ることができないうえ、なんやへは遠くなってしまう。帰りは名城線で。さて階上にはほどよくお客が座り込む。音のストーカーたる当方は客席後方のおしぼり入れ上にマイクをセット。お客に圧迫感を与えず、しかもなんやの音響特性を活かすとすれば、階下の音を拾ったとしてもここがベストポジション。生ビール、ホッピー焼酎×2、タイ風(ビルマ風?)なす、チャーハンなど。先発・小野良子はバリトンを吹くと予告あり、緩急織り交ぜてこれが初披露とは思えぬ爽快さ。しかし相当に重い作業であったという。この13分だけでも来た甲斐があった。次は珍しいペットデュオ。岬さんはお初だが、いくつもの仕掛けを繰り出していくのが楽しい12分間。今宵唯一、管楽器でない臼井gtとも12分ほど、どうしても臼井のこねこねとした奏法が耳に残る。仏人、形勢不利ではないだろうか。最後のセッションが40分ほど続いたが、終わってみればデュオをそれぞれ少々長めでお願いしたかったくらい。結果として地元在住のアーティスト3者3様の魅力に気づかされる機会となった。