光宙★魔呼斗@ムジカジャポニカ

《Acid Mothers Styleに程遠い追っかけ記・その4》昨夜から雪が舞った。午前中には幹線道路では溶けていたが夜になれば峠は凍結するであろう、ならば車で帰ることは難しそう。急遽、宿泊の予約をとる。メール予約は迷った末に金曜日に出しておいた。僅か節約して近鉄急行〜区間快速急行で鶴橋〜天満下車。ムジカジャポニカに着けば既に一番目のバンドが鳴っていた。2500 with 1 drink。テーブル席はほぼ埋まっていたので後方の物販近くに三脚を設置する。河端さんはソファで仮眠中。Audreyにあいさつ、今宵は大型の三脚を設置している。
ソニックケトル+東洋之。この組み合わせは既に複数回行われているという。ソニックケトルは3人編成、手数の多いDsと反復リフBsにソニックユウスケのGt。ユウスケは疾走感のあるギターを中心にリスペクトを隠さず、河端ゆずりの十手弾きのみならず、Master Builder (OM Riff)?Pink Lady Lemonadeを引用?いやどこか違う、なんか違うフレーズ…パロディ?変奏曲?しかも東さんも演奏に参加してる!客席には河端さん!
光宙★魔呼斗(ピカチュウ河端一)をさてどのポジションから撮るか。最前列ではワイドコンバージョンレンズを使っても視界に収まらないので向って右奥の長椅子へ移動、ここならば他の客にも迷惑がかかるまい。しかし迫力ある接近も捨てがたい、元AMTのH**さん隣り椅子席が空いていたので移動してみたがやはり近すぎる、再度、右奥へ戻って登場を待つ。まず長身で黒ずくめの河端一が12月と同様、山高帽とハーディガーディを携えてステージへ、さあピカチュウがどこから現れるのか、万全のつもりでいた。ところが暗闇のなか声は聞こえども姿が…厨房から床を這いつくばりながら、当方の位置からは見えない。ステージ正面、河端と向かい合って立ち上がり、12月と同様《あの鐘を鳴らすのはカワバータ》と熱唱。しかし今宵はお互いに拝礼が繰り返される。《○○の神・・・》すべてを聞き取れないが寸劇仕様。黒ずくめの河端さんをよく見れば黒マスクをつけていて、ピカチュウが背後からそれを剥ぎ取って演奏の幕明け。スピードグルとデュオが可能な数少ない、僅かなDr。またステージ上方のハシゴによじ登って逆さ吊りのまま金髪と顔をもじゃもじゃの頭にうずめて…と大暴れ。25分のステージに対しさすがにアンコールは不要だった。終演後、安堵して食事。オムレツかけチキンカレー〜ウーロン酎を飲みながら。河端さん曰く、今宵は《第一章》であると。すでにコンセプトは固まりつつ、あまりの濃いアイデアに耳にした固有名詞はほとんど覚えられなかったのだが。
当初今宵はあきらめるつもりだった。しかし先日河端さんがCosmic Infernoの新作の出来がよいことを話していたのでやはり見逃せないだろうし、所もMusicajaponicaだ。ムジカジャポニカには思いいれが強い。現スタッフは元々Hard Rainに勤めていて、そっくり新たにお店を始めたのだった。当方の《四十の手習い》のうち、関西ライヴハウス通いの処女航海となったのが当時のハードレイン、題目は《ギターまつり》であった。この夜のライヴがよほど楽しい経験だったのだろう、関西通いが続くことになったのだから。ソニックユースケも《ギターまつり》参加者の一人だった。この6年の時間を祝しつつウーロン酎を重ね結局終電にて帰路に。実は名張泊としておいた。以前ハードレインでホテル関西泊まり専門であったが、これだと朝5時半前に出発せねばならず、名張まで来ておれば朝一時間半はゆっくりできる。ホテルのテレビではコーネリアスの海外ツアーレポが放送されていた。由緒ある会場でライヴをする権威づけが耳障り。