自由次元ほか@KDjapon

今週晩は殆ど家を空けてしまう。近鉄で名古屋、JRで鶴舞へ。いつもの四川料理店にて小さな贅沢、ヱビスビール、牡蠣のなんやら揚げ、小海老のあんかけそば。朝日新聞を読んだら岡谷公二の新刊の広告をみつけた。KDjapon1800+500。受付で紙テープを渡される。このようなものを手にしたのは1983年地元喫茶店でのスターリン・ライヴで缶コーラを手渡されて以来。ラムチャイは温かかったが甘すぎた。イトウヒロキ、若者。「気合入れます」といきなり河端一もやらないであろう、演奏前にアコギのネックを掴み床にたたきつける、わりと丈夫。前半アコギセット、後半エレキ+Dsでニール・ヤングのLive Lustみたい。エレクトリック・セットの途中、エレキが鳴らなくなってvo+dsとなった瞬間がよかった。
自由次元はレコ発。一曲目、ゆっくりとゆっくりと、《グローリア》。むかって右からビデオ撮りに挑むが照度低く、やむを得ずそのまま撮影、しかしこの方向では栗山純がマイク&マイクスタンドの陰となってしまうことに気づき途中より三脚に頼らず中央へ。KDjaponの元玄関が楽屋となって、大きく暗紫色を基調とした布に包まれて先日のAM祭りでも披露した被り物をした栗山純が、例の幽玄な謡いの曲で当方初めて間近で拝見、まさしく能面と羽織に相当しているではないか。ロックンロールのシャウトとこのようなサイケデリックなヴォーカリゼイションが等価となって、またいかにロックのギターらしくと同時に音そのものを探求していくような弾きかた。60年代のロック黎明期から40年を経て、尚もこのような新鮮な態度を持ちあわせているのはいったいどういうわけか。さきほどの紙テープには説明付《テル・ミーのクライマックスでボーカリストの顔めがけて》と。しかしフライングする客多くて歌う途中でテープまみれに、自分は手がふさがっているため近くのカップルに進呈、代わりに投げていただく。Bsの音が中断したりでtell meの出来栄えは9月に軍配があがるが、ああ楽し、と帰路に着く。

  • jiyu:jigen - Live In Japon (CDR) ※今年9月のKDJaponライヴ。kawabata mixで聴いてみたい誘惑、highly recommended!