現代の映像+日本の素顔、UP-TIGHT入国拒否

NHKアーカイブス。現代の映像「ある商戦」(昭和44年)▽日本の素顔「行商」(昭和36年)。サーバービア〜グローバルスタンダードなどの言葉を重ね合わせることも可能だが、そこにひろがる平凡な昭和の風景が既に失われていることにも気づく。かつて(といっても)開国直後に訪れた外国人が日本の風景の美しさを称えると同時に「この景色もなくなってしまうだろう」と当時予測したのは自らの立場をわきまえた卓見であった。闇市とか行商とか臥蛇島に限らないのである。ねじめ正一は別の機会をお願いしたかった。ところで今回は全篇、冨田勲のテーマ曲を堪能した。いつも思うのは、その劇中曲も冨田氏によるものではないだろうか、サイレント映画の伴奏のように、躍動感あるホルン、茶目っ気に踊るピッコロ、あるいはラウンジなヴィブラフォン
UP-TIGHTが入国拒否されて強制帰国にあったという。